平成28年 第3回定例会(9月定例会)-09月08日

平成28年 第3回定例会(9月定例会)-09月08日

◆小川利彦
皆さん、こんにちは。議席番号3番、会派創進、小川利彦でございます。台風10号による岩手、北海道豪雨災害では多くの方々が被災され、お亡くなりになられた方々や負傷された方々に対して心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。また、今現在では温帯低気圧となりましたが、昨日は台風13号と秋雨前線の影響により群馬県沼田市や渋川市等では大雨による土砂災害や浸水が発生したとの報道もありました。被災された方々にお見舞いを申し上げます。昨日の酢﨑議員も話をされておりましたことと関連しますが、異常気象条件で災害は発生しやすくなっております。災害発生時の自助、共助、公助の自助の部分について再検討していかなければならないと感じているところでございます。
それでは、通告に従いまして、一般質問に入らさせていただきます。今回の一般質問につきましては、平成22年3月の市村合併を実施するに当たり、平成21年7月に策定されました印西市・印旛村・本埜村新市基本計画という合併時のたたき台、約束事といったことから印西市総合計画が策定され、現年度より印西市第2次基本計画、平成28年度から32年度へと移行していきましたことについて、旧本埜村部分を中心に質問をさせていただきます。では、具体的に申し上げますと、新市基本計画は市村合併の特例等に関する法律、新市合併特例法の第6条により策定されたもので、速やかな一体性の確保と均衡のある発展を目指すために合併後のおおむね10年間の財政計画や基本方針を示し、さらに道路計画など地域の設計図として示したもので、これは印西市民に対する合併の条件、俗に言う合併時の大切な約束事であることは言うまでもありません。この計画どおりの新市となることこそが合併のだいご味でありますから、おおむね10年で新規道路の工事が完了し、計画どおりのすばらしい政策が進められることで市民の満足度が上がるものだと思います。しかし、現実的には計画に盛り込まれている新規道路工事につきましては、完了した路線もありますが、測量が開始された路線、計画のみという路線という状況であります。進んでいるならよしとすべきかと思いますけれども、先ほども申し上げましたが、合併時の新市基本計画から総合計画、24年度から32年度へ移行し、そして今年度から第2次基本計画にそれらについてどのように生かされておりますでしょうか。総合計画審議会や印旛、本埜の各地域審議会という審議会が開催され、印西市長より諮問もされ、また各地域審議会の会長より答申を提出ということもなされました。形式だけということになってはならないものだと思います。それらを含めまして、計画の進捗状況と課題についてと主要事業の状況について伺いたいと思います。
大きい1番、新市基本計画について。
(1)、地域幹線道路等の新設改良事業、旧本埜村の4路線の進捗状況についてでございます。
①、現計画にどのように反映されているのか、総合計画から第2次基本計画としております。
②、予算が残ったら実施するとありましたが、その対応について。
③、合併時の約束に対する市の考え方について。
④、今後の状況について。
続きまして、空き地の雑草繁茂による近隣トラブルが発生していると聞いております。今回の質問では、農村部、農地以外の場所でありまして、市街地部分の土地について伺うものであります。以前に土地を購入され、諸事情により土地はそのままの状態で建築物が建てられていない土地では、近隣の土地への悪影響を及ぼし、近隣トラブルが発生しているという状況があると伺っております。市は、これらの土地に対して課税しておりますから、土地所有者には連絡がとれる状況にあると思います。個人所有の土地に関与することは困難なことは認識しておりますが、状況によっては関与していかなければならないのかなと思います。その土地の現状を見ればわかりますから、印西市として行政指導できないものなのかという観点で質問となります。
(2)、空き地等の管理状況について。
①、第2次基本計画にどのように反映されているのか。
②、現在の進捗状況と今後について。
続きまして、印西市には数多くの神社仏閣、文化財が現存しております。市民の郷土意識が高まっていることと思われます。板倉市長も文化継承については深いご理解をお持ちであると伺っております。現在に生きる私たちが次世代へよい形で引き継いでいくことが重要であると認識していることは、誰しもが感じていることと思われます。しかし、管理者として個人、地域、団体だけでは対応していくことが困難な状況であるという地域があることから、行政からの指示、指導、助言という形ではなくて、支援という形は困難なものでしょうかという観点から質問をさせていただきます。
(3)、文化財保護事業、活用について。
①、第2次基本計画にどのように反映されているか。
②、それぞれの取り組み事例と課題について。
③、世帯数の少ない地域の中で神社仏閣を保護していく場合に地域の世帯割負担も大きくなり、問題になるが、現状の認識について。
④、印西市としての対応について。
続いては、市内の農村部では土地所有者の諸事情により貸し出しをした土地にメガソーラーパネルが設置されている状況が見受けられます。緑豊かな地域に機械的な建築物はよい光景ではないと思われます。また、都市部では巨大な看板が設置されており、住宅街でも景観としてふさわしくない看板が乱立していると感じております。住みやすい印西市のすばらしい景観であると表現することはできない状況もありますので、農村部、都市部それぞれの地域ごとの景観形成ということで雑草繁茂、メガソーラー、広告看板等々の規制が必要ではないかという観点から伺います。
(4)、景観マスタープランの策定について。
①、第2次基本計画にどのように反映されているか。
②、現在の状況について、都市部と農村部の課題とその対応について伺います。
続きまして、以前にも質問させていただいておりまして、今定例会でも引き続きの質問となりますが、前定例会以降に私個人的に理解することができず、また市民の方よりも問い合わせがありましたので、再度質問をさせていただきます。要望書の一元管理、そして公文書による回答、近隣自治体への対応状況の確認という点を含め、伺います。
大きい2番、要望書等に関する一般質問に対する状況について、印西市としての対応についてを伺いたいと思います。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
○議長(小川義人) 板倉市長。
〔市長、登壇〕
◎市長(板倉正直) 小川利彦議員の個人質問に対し、答弁をいたします。1の(1)については私から、その他については担当部長から答弁をいたします。
1の(1)の①についてお答えをいたします。新市基本計画に示されております竜腹寺線、101号線、103号線及び角田線の本埜地区4路線につきましては、昨年度工事が完成しました101号線を除き、印西市総合計画、第2次基本計画に整備に取り組むべき路線としまして、位置づけをしております。
次に、②についてお答えいたします。現在、竜腹寺線につきましては、設計、測量及び事業用地の取得等を進めておりますので、その他の2路線につきましても他の市道整備との調整を図りながら、順次着手する予定でございます。
次に、③についてお答えをいたします。市の最上位計画である印西市総合計画は、合併の際に策定されました新市基本計画を踏まえてつくられており、合併時の理念はこれから印西市が目指すべき将来都市像に反映されているものと考えております。
次に、④についてお答えをいたします。ご指摘のありました路線は、印西市総合計画、第2次基本計画において位置づけられた地域幹線道路であり、事業費の財源確保などの課題等もございますが、引き続き早期に着手できるよう努めてまいります。
私からは以上でございます。
○議長(小川義人) 五十嵐環境経済部長。
〔環境経済部長、登壇〕
◎環境経済部長(五十嵐理) 1の(2)、①についてお答えいたします。
第2次基本計画では、空き地といった具体的な表現はございませんが、基本目標1の快適で暮らしやすい都市機能の充実した美しいまちをつくるの中で良好で魅力ある住環境を整備するとして、景観に配慮したまちづくりや住宅施策などを充実させていくこととしております。
次に、②についてお答えいたします。現在市内の空き地につきましては、主に住宅の建設、資産保有のために購入されたと思われる土地が多く、これらの土地の雑草の繁茂による草刈りの要望が多い状況でございます。このため隣接する道路及び住宅等への影響や景観問題、犯罪や火災等の発生に対する防災、防犯上の観点からそれぞれの部署が連携し、管理者である土地所有者に対して状況を説明し、草刈り等の指導をしているところでございます。土地の管理は、所有者が適正に管理をしていくことが基本でございますので、市といたしましては今後も土地所有者への指導等を徹底してまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(小川義人) 小山教育部長。
〔教育部長、登壇〕
◎教育部長(小山健治) 1の(3)、①についてお答えいたします。
第2次基本計画では、心に豊かさをもたらす文化の保護と振興を図るとして文化財の保護、活用を計画に位置づけております。施策の方向性といたしましては、市民の郷土意識の涵養を図り、本市に残る各種の有形、無形文化財、埋蔵文化財の保護及び活用を進めてまいります。
次に、②についてお答えいたします。主な取り組みといたしましては、本市に残る有形、無形の文化財を適切に保護するため仏像、石造物などの文化財基礎調査や文化財防火デーに係る防災訓練等の文化財保護事業を実施しております。また、文化財の活用事業といたしましては、市内の重要な遺跡や史跡、有形、無形の文化財を後世に適切に継承していくためホームページ等による説明の掲示や無形民俗文化財の公開の広報などを行い、地域の歴史や文化について周知に努めております。課題といたしましては、歴史的資料の保管場所が数カ所に分散しておりますので、それらを集約し、有効に活用することと考えております。
次に、③についてお答えいたします。指定文化財などの維持管理につきましては、基本的に所有者や管理者が対応することとなりますので、状況によりましては所有者などの負担が大きくなる場合もあると考えております。
次に、④についてお答えいたします。対応といたしましては、指定文化財につきましては指定文化財管理等経費補助金交付要綱に基づき、指定文化財管理等に要する経費について一部助成しているところでございます。
○議長(小川義人) 鈴木都市建設部長。
〔都市建設部長、登壇〕
◎都市建設部長(鈴木俊明) 1の(4)、①についてお答えいたします。
第1次基本計画では、景観施策の方向性を示す(仮称)景観マスタープランの策定を目標としておりました。現在平成27年度から3カ年の継続事業として景観計画を策定しております。その中で平成27年度に景観基礎調査を実施し、本年度景観基本計画、平成29年度景観計画を順次策定予定でございます。そのため第2次基本計画では景観計画の策定を目標としております。
次に、②についてお答えいたします。昨年度実施した景観基礎調査の中で市民アンケート調査や印西市景観まちづくり市民懇談会のワークショップを実施し、自然田園系、歴史文化系、市街地施設系として住居施設、商業業務施設、工業施設、公共施設の景観特性と課題をまとめたところでございます。また、本年度策定している景観基本計画の中で類型別の景観形成方針を設定しようと考えております。
2の(1)についてお答えいたします。町内会等からの要望書の原本の一元化についてでございますが、道路関係の要望書につきましては、土木管理課、建設課、各支所にておのおの要望内容がわかるよう、要望書の共有台帳を作成し、管理してまいりたいと考えております。また、予算措置が別途必要な要望につきましては、担当課名にて進捗状況の報告をする方向で検討しているところでございます。なお、要望書につきましては、受付印を押印後、その写しを要望者に渡すことも検討しているところでございます。
○議長(小川義人) 五十嵐環境経済部長。
◎環境経済部長(五十嵐理) 大変失礼しました。先ほどの答弁の中で、「基本目標5」と言うべきところを「1」と申し上げました。訂正をさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
それでは、一問一答方式にて再質問に入らさせていただきたいと思います。
この大きい1番の新市基本計画についてということでの質問ですが、これは印西市第2次基本計画と印西市第5次実施計画に基づいて再質問とさせていただきます。基本計画から実施計画となっておりますから、私個人的にはこれ実施計画に載っているものは全てやっていただける、そういうふうな考えのもとで質問をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、まず(1)の①については市長答弁いただいたとおりで、②のほうから入らさせていただきます。市長答弁の中で101号線は完成したとありました。新市基本計画の中でその基本方針は合併後おおむね10年間について定めるものとなっております。そこで、第2次基本計画に記載されていない、この記載以外の詳細について伺いたいと思います。
○議長(小川義人) 鈴木都市建設部長。
◎都市建設部長(鈴木俊明) お答えいたします。
本埜地区の3路線につきましては、竜腹寺線につきましては本年度一部事業用地の取得を予定しており、現在用地交渉の準備を進めております。また、103号線、角田線につきましては地域幹線道路の新設改良事業としまして、既に合併前より着手しております市道00―026号線などの先行している継続事業の早期完成に努めまして、順次事業着手してまいりたいと考えているところでございます。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
順次着手してまいりたいという答弁をいただきまして、早目にやっていただけたらなということをお願いではなく、申し添えさせていただきまして、次③のほうに入らさせていただきます。
合併時の約束に対する市の考え方についてというところで再質問となります。印西市としての今の路線とかの仕事をしていくことは大枠での話ということで理解はできますが、印西市として具体的な考え方を伺いたいと思います。
○議長(小川義人) 鈴木都市建設部長。
◎都市建設部長(鈴木俊明) お答えいたします。
地域交通の円滑化と生活環境の向上を図るために新市基本計画で位置づけた路線につきましては印西市総合計画、第2次基本計画に基づきまして、整備を進めてまいりたいと考えております。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
答弁の中に計画に基づいてという答弁がありました。計画といった形式だけではなくて、事業を早期に着手し、進めていくという考え方はございますでしょうか。
○議長(小川義人) 鈴木都市建設部長。
◎都市建設部長(鈴木俊明) お答えいたします。
ご指摘の路線につきましては、印西市総合計画の後期計画となります第2次基本計画において整備に取り組むべき路線として位置づけておりますので、計画期間内の事業着手を目標に取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
計画どおりに進めていっていただきたいと考えます。
④のほうに移らさせていただきますが、今後の状況についてということで事業費の財源確保、先ほどの答弁の中にあったのですけれども、国からの交付金等の活用などを考えておると思うのですが、その辺について伺いたいと思います。
○議長(小川義人) 鈴木都市建設部長。
◎都市建設部長(鈴木俊明) お答えいたします。
ご指摘の交付金につきましてですけれども、特に竜腹寺線につきましては道路橋建設などもございまして、多額の事業費が必要となりますので、事業着手に当たりましては社会資本整備総合交付金を活用しまして、効率的、効果的に整備を進めていきたいと考えております。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
今の社会資本整備総合交付金ということでご答弁いただいておりますが、財源等の問題があると思いますが、そのほかに財源だけ、補助金がなければやることはできないというようなことだと思うのですけれども、補助金が出た場合、そのほかに問題があって工事できないのかということを考えていることがあれば教えていただきたいのですけれども。
○議長(小川義人) 鈴木都市建設部長。
◎都市建設部長(鈴木俊明) お答えいたします。
市道の幹線整備に当たりましては、極力社会資本整備総合交付金を活用しまして、整備を行っているところでございますが、最近では交付金の配分が予定を下回っておりますことから、事業計画への影響が懸念されているところでございます。市としましては、計画どおりに整備を進めていけるよう財源の確保に努めてまいりたいと考えているところでございます。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
交付金の配分が予定額より下回っているということで今答弁をいただきました。それは、一生懸命何とかして財源の確保のために積極的に活動していただければと思っておりますので、そこの部分を申し添えさせていただきたいと思います。
続きまして、(2)の空き地等の管理状況についてのほうに入らさせていただきたいと思います。この空き地の、先ほど答弁の中で空き地ということはないということでしたけれども、実際建築物がないところですので、空き地という表現させていただきますけれども、これについて印西市として草刈りの条例化について検討はされましたでしょうか。
○議長(小川義人) 五十嵐環境経済部長。
◎環境経済部長(五十嵐理) お答えいたします。
空き地が引き起こします事件や交通安全上の危険、火災などの安全な生活への阻害、ごみの不法投棄など生活環境への影響、景観上の問題などを解決するため、条例化につきまして合併後検討をいたしました。結果といたしましては、現にあります現行の印西市安全で安心なまちづくり推進条例及び印西地区消防組合火災予防条例の中で既に市内の土地所有者に対する草刈り等の規定があること、そして県内の条例を制定している市と印西市との比較の中で空き地の雑草問題への対応や結果に差がないことから、条例を制定しても指導や対応について現在と変わるものではないこと、さらに指導に従わず、草刈りを実施しない理由は土地所有者の経済的な理由などが上げられていることなどから、その効果などに鑑みまして、条例化をしなかったものでございます。
以上です。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
農村部のほうの農家の方々は、それなりに管理してありますけれども、やっぱり住宅街の方は草刈り機械を持っていなかったり、処分するのが大変だったりといろいろな問題がありますから、本当に先ほども申し上げましたように、近隣トラブルというのは絶対発生しております。よくまたごみ屋敷とかのいろいろな問題、それはちょっと違いますけれども、雑草もいろいろなトラブルのもとになっておりますので、ぜひその対策を市も積極的に考えていただけたらなと思います。
それで、次に雑草の繁茂で管理がされていない土地が見受けられます。適正管理について関係部署、横断的にまとめて話をして、それを市民に周知することはできませんか、伺いたいと思います。
○議長(小川義人) 五十嵐環境経済部長。
◎環境経済部長(五十嵐理) お答えいたします。
空き地の雑草の繁茂等に対しましては、庁内の関係部署の間で調整をいたしまして、周知方法等を検討してまいりたいと考えます。
以上です。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
ぜひ1課1部にとどまらず横断的に取り組んでいって、近隣トラブルが発生しないような方向になることを願っております。
続きまして、(3)の文化財保護事業、活用についてのほうに入らさせていただきます。これの②、それぞれの取り組み事例と課題についてというところの再質問をさせていただきたいと思います。いろいろな取り組みをされており、大変な状況であるということは先ほどの答弁でも認識ができました。歴史的な資料を分散しているとありましたが、集約して保存することのメリットについて伺いたいと思います。
○議長(小川義人) 小山教育部長。
◎教育部長(小山健治) お答えいたします。
合併前の施設に分散します歴史的資料を1カ所に保管することによりまして、効率的な管理と有効な活用ができるものと考えております。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
集約して保存するということでメリットがある、1カ所に保管することで効率的な管理と有効な活用ができると今答弁をいただきました。これで今教育委員会のほうで来年度以降いろいろ話が進んでいくだろう小・中学校の統廃合であいた学校または今草深にあります教育センター、要するに文化財とは燃えてはいけないようなものだと思うのですけれども、耐火構造であり、地震に強かったり、エアコンでコントロールされている部屋で管理する、そういったことを考えますと小・中学校の空き教室や教育センターの活用は考えておられますでしょうか。
○議長(小川義人) 小山教育部長。
◎教育部長(小山健治) お答えいたします。
小・中学校の空き教室及び教育センターを活用することにつきましては、用途目的が歴史的資料を保管するためのものではないことや1カ所に集約して保管することができませんので、それらを考えますと現時点で活用することは難しいと考えております。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
単純にあいているものだから、どうかなという考えをしたものですから、質問をさせていただきました。
続いて、(3)の③のほうの神社仏閣で世帯数の少ない地域で保護していく場合に地域の世帯割負担も大きくなり、問題になるが、現状の認識についてを再質問をさせていただきたいと思います。これについて市内各地に国、県、市の文化財は数多くありまして、印西市が認める有形、無形等の文化財を保護していくことの印西市としての問題点はありますでしょうか。
○議長(小川義人) 小山教育部長。
◎教育部長(小山健治) お答えいたします。
指定文化財を保護していく上での問題点につきましては、有形文化財では経年劣化による損傷の修繕などを定期的に行うほか、無形民俗文化財では伝統芸能を継承する後継者の育成と考えているところでございます。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
定期的に行うということでいろいろ大変だと思う、あと無形の文化財ということで伝統芸能を継承する後継者の育成というのは大変だということはわかるのですが、印西市として彫刻や工芸品に対して対応はしていくということですが、それらを収納している建屋に関しては対応しないということを伺っております。寄附をする地域の方が減少し、修繕費が集まらず、朽ち果てたとしても印西市としては対応しないものなのか。要するに中身のものについては対応するけれども、外見、建物については対応しないのかというところについて伺いたいと思います。
○議長(小川義人) 小山教育部長。
◎教育部長(小山健治) お答えいたします。
文化財保護法及び市文化財保護条例では補助対応を指定文化財を規定しておりますので、指定文化財となっていないものにつきましては助成できない状況でございますので、ご理解願いたいと思います。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
助成できたらなという観点で思っておりますので、ぜひご検討いただけたらと思います。
次、印西市としての対応について、先ほど答弁の中で指定文化財管理等経費補助金要綱ということがありました。これを具体的に教えていただきたいと思います。
○議長(小川義人) 小山教育部長。
◎教育部長(小山健治) お答えいたします。
市内に所在する指定文化財の適正な保存管理及びその活用並びに普及を図るため、補助対象経費の2分の1の額を助成しております。具体的には建造物、史跡、美術工芸品などの復旧、修理、修繕、防災、その他工事に要する経費などのほか、防災設備保守点検に要する経費、無形民俗文化財では用具修理に要する経費などを対象経費としているところでございます。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
その補助金について理解することができました。先ほどの質問の中で、文化財についてはする、そして建物については補助できないということだったのですけれども、市内の文化財を保護、管理している地域に対して、先ほど物に対してはできないけれども、今度地域に対して市から支援、補助金という支出をすることは検討はされたことはあるでしょうか。
○議長(小川義人) 小山教育部長。
◎教育部長(小山健治) お答えいたします。
指定文化財管理等経費補助金交付要綱におきましては、指定文化財管理等経費について補助金を交付しておりますが、交付の対象は指定文化財及び国登録有形文化財の所有者、保持者、管理責任者、管理団体または保持団体となっております。このようなことから、地域に対しましては補助対象とされておりませんので、ご理解願いたいと思います。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
わかりました。文化財は大事なものですので、できるだけよい保存状態して後世につなげるように印西市としてもぜひとも頑張っていただきたいと思います。
(4)、景観マスタープランの策定について入らさせていただきたいと思います。こちらは、①、第2次基本計画にはどのように反映されているのかというところの再質問ですが、本年度策定予定の景観基本計画は来年度策定予定の景観計画に具体的にどのように反映されているかを伺いたいと思います。
○議長(小川義人) 鈴木都市建設部長。
◎都市建設部長(鈴木俊明) お答えいたします。
景観計画は、景観法で定められている法定計画でございますので、記載できる範囲が決まっております。景観基本計画の中で対象と範囲の方針を決めまして、その中を反映させてまいりたいと考えております。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
基本計画の中で内容を反映させていくということで答弁をいただいております。
次に、今度は②のほうに入らさせていただきますが、(4)のマスタープラン策定の中の②、現在の状況についてということで都市部と農村部の課題、その他の対応についてというところの再質問で、景観基礎調査の中でまとめたもので課題にはどのようなものがありましたか、伺いたいと思います。
○議長(小川義人) 鈴木都市建設部長。
◎都市建設部長(鈴木俊明) お答えいたします。
自然田園系の課題といたしましては、樹林地の減少や雑草の繁茂、汚れた谷津、ごみの投棄等、歴史文化系の課題といたしましては、さまざまな文化財や地域文化の継承とこれらの保存と活用など、市街地施設系の課題といたしましては、地域に不調和な色彩や形態意匠、雑草の繁茂、乱雑な屋外広告物、設備機器類の露出等が課題として上げられております。
以上です。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
では、都市部では幹線道路沿いの雑草、看板、農村部では農地の中のメガソーラー、耕作放棄地が目立ち、課題となっていると考えますが、それらを景観計画の中で規制することが難しいことなのでしょうか、伺いたいと思います。
○議長(小川義人) 鈴木都市建設部長。
◎都市建設部長(鈴木俊明) お答えいたします。
景観法で定める景観計画では、建築物や工作物の建築行為自体を禁止するものではございません。建築行為を認めた上で景観計画区域内における一定の規模の建築物や工作物の形態意匠、色彩、高さ、壁面の位置等を周囲の景観と調和させることが可能となります。したがいまして、ご質問にもございました全てを景観計画の中で規制することは難しいと考えております。
以上です。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
では、課題となっていることに対する対応についてはどのように考えておられるか伺いたいと思います。
○議長(小川義人) 鈴木都市建設部長。
◎都市建設部長(鈴木俊明) お答えいたします。
先ほども答弁させていただきましたが、景観計画は法定の計画であるため、対象や基準には範囲がございます。しかしながら、景観まちづくりにつきましては行政や専門家だけでなく、市民、市民活動団体、事業者等のさまざまな主体が役割を明確にしまして、課題を解決していく必要があると考えております。例を挙げますと、都市部では千葉ニュータウン中央駅の北口に印西いーまち会が花壇をつくりまして、駅前にふさわしい快適で魅力ある空間を創出しております。また、大塚のビジネスモールでは各企業が協力しまして、道路の沿道に季節ごとの花を植え、豊かなオープンスペースと緑、建築物が調和した景観を形成しております。農村部におきましては、小林地区ではNPO法人小林住みよいまちづくり会が道作古墳群の草刈りをして、地域のシンボルとして整備しているところでございます。また、議員の地元の笠神地区におきましても笠神地区環境保全会が月に2回集まり、地域の草刈りや花植え等を行い、地区の景観の保全に寄与していると聞いております。ほかにもたくさんございますが、このような活動が各地に広がれば地区でのさまざまな課題の解決につながるものと考えているところでございます。
以上です。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
太陽光発電施設、メガソーラーシステムですが、規制することは難しいということでありますが、景観計画の中ではどのようなことができるのでしょうか。実は、これほかにもあって、都市計画課さんだけではないこともあるのはあるのですけれども、ここではちょっと質問としては入れられないものですから、都市計画課さんのほうの考えとして景観計画ではどのようなことができるのかということを伺いたいと思います。
○議長(小川義人) 鈴木都市建設部長。
◎都市建設部長(鈴木俊明) お答えいたします。
景観計画では、周囲の景観と調和するような形態意匠の配慮や道路等の人の目に触れる機会が多い場所から施設を目立たさせないように植栽等により景観に配慮すること等を定めることができるところでございます。
以上です。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
ぜひ農地の中にあるメガソーラーの看板とか積極的にご指導いただけたらなと考えます。
続きまして、2のほうに入らさせていただきます。これは、以前の質問で答弁もいただいておりますけれども、近隣の自治体の状況をお伝えさせていただいたと思います。それらの自治体のほうには印西市として確認はされましたでしょうか。
○議長(小川義人) 鈴木都市建設部長。
◎都市建設部長(鈴木俊明) お答えいたします。
お話のございました成田市、佐倉市には、確認をさせていただきました。
以上です。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
印西市としての対応ということで、受け付け印を押して要望者の方にお返しをするということではありましたが、それで出した人は受け付けしてくれたからということで受け付け印を押したものをコピー、写しをもらって帰ると思うのですけれども、それを地域に持って帰ったときに、その地域の方々が本当にそれで、出しただけじゃんということで納得しない方も実際いるわけです。いると伺っております。ですから、それについて印西市としてはそれで市民の方が、地域の方が納得しているものと考えておられますでしょうか。
○議長(小川義人) 鈴木都市建設部長。
◎都市建設部長(鈴木俊明) お答えいたします。
受領印を要望書に押印しまして、写しを要望者に渡すということにつきましては、要望書に対する報告のかわりという考えではございません。要望書を市で受領しましたという確認のために要望者に渡すものとして、検討しているところでございます。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
そうですよね。だから、結局答えではないということですよね。ただ受け付けしたということですけれども、したがってその受け付け印を押した要望書を、写しをお返ししたということであって、要望書を受け付けしたものに対する対応することについてはいつごろからできるものなのか検討していたら伺いたいと思います。
○議長(小川義人) 鈴木都市建設部長。
◎都市建設部長(鈴木俊明) お答えいたします。
先ほどご答弁いたしましたとおり、現在、要望書に対します報告方法等につきましては、検討しているところでございます。できる限り早く対応方法につきまして、ご提示できればと考えているところでございます。
以上です。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
今の答弁で、できる限り早く対応するということでご提示できればということで答弁をいただきました。これについてもしやるとしたら、今年度4月以降新しく自治会長さんとか区長さんとかがかわって提出された方もいると思います。だから、4月とか5月までさかのぼってそういった提示することができるのかを伺いたいと思います。
○議長(小川義人) 鈴木都市建設部長。
◎都市建設部長(鈴木俊明) お答えいたします。
要望書の対応の時期とあわせまして、検討してまいりたいと考えております。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
それでは、本年度について検討するということでただいま鈴木部長のほうから答弁をいただきました。
市長に伺いたいと思います。この要望書、市長は再三市民目線ということで言っておられます。市民の方は、その要望書に対する明確な答え、回答書を求めている方も多いものですから、これ地域の中で役員の方が説明をするに当たっても、やっぱり公的な文章が返ってくれば提示できるということを伺っておりますので、市長としてはどのように考えているかを伺いまして、私の一般質問を終わらさせていただきます。
○議長(小川義人) 板倉市長。
◎市長(板倉正直) お答えをいたします。
要望書等の取り扱いにつきましては、部長答弁のとおり実施に向けまして、検討してまいりたいと、このように考えております。