18 12月 令和6年 第3回定例会(9月定例会)-9月2日
◆小川利彦
皆様、こんにちは。議席番号11番、小川利彦でございます。
外は、今日の天気は真夏を思わせるような天候でございますが、ちょっと台風10号のお話をさせていただきます。ふらふら、のろのろとした台風10号は九州を横断して四国へ、各地で記録的な大雨となり、道路冠水や地滑りも多く発生して自然災害の恐ろしさを感じ、交通機関では計画運休や計画欠航などの様々な不便を感じることが列島各地で感じられました。また、昨日には熱帯低気圧となりましたが、台風崩れの雨雲が発生し、各所で昨日雷雨となっております。幸いにもここ印西市では甚大な被害は出ておりませんが、台風シーズンでもありますので、細心の注意をしつつ防災グッズ等の再確認をしてみてはいかがでしょうか。防災の日も過ぎましたが、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。まさに備えあれば憂いなしだと思います。
それでは、通告に基づきまして、一問一答方式にて一般質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。大項目1番、市内のAEDの設置状況について。去る6月2日、市内の屋外体育施設において、少年サッカーのゲーム中に小学1年生の女児の胸部に蹴られたボールが当たり、心肺停止状態になった事案が発生し、バイスタンダーにより心肺蘇生がなされ、市内の3次医療機関で治療を受け、翌日に退院されたとのことでありました。また、この問題につきましては千葉県議会の会派代表質問でも取り上げられた事案でもあることから、我が印西市での対応について伺いたいと思います。
(1)、市内施設の設置状況について伺いたいと思います。
○議長(海老原作一)
藤代市長。
◎市長(藤代健吾)
お答えをいたします。
市内施設のAED設置状況につきましては、市役所や小・中学校、公民館などの公共施設69施設に加え、24時間貸出しができるように市内コンビニエンスストア35店舗にご協力をいただきまして、計104台を設置しているところでございます。また、イベントなどの貸出用といたしまして、中央保健センターに2台を設置しております。
以上でございます。
○議長(海老原作一)
11番、小川利彦議員。
◆小川利彦
これまでの一般質問などで市内のAEDの設置状況については理解しておりますけれども、以前より増えている感じがしていないのも感じております。コンビニエンスストアも新規で開店したり、または閉店されたりと様々な状況ですので、このような数字となっているものかなというふうには感じているところでございます。
では、さらに伺いますが、この市管理のAEDの保守点検の状況、これについて伺いたいと思います。
○議長(海老原作一)
田口健康子ども部長。
◎健康子ども部長(田口光浩)
お答えいたします。
市で管理しておりますAEDにつきましては、AEDを設置している施設の職員が動作の点検を行っております。コンビニエンスストアに設置しているAEDにつきましては、コンビニエンスストアの店員に動作の点検をお願いしているところでございます。また、使用後のパッドの交換、定期交換につきましては契約に含めておりますので、購入業者またはリース業者によって対応しているところでございます。
以上でございます。
○議長(海老原作一)
11番、小川利彦議員。
◆小川利彦
この充電状況の確認やパッドなどの有無まで点検しているのかということが疑問に感じる部分ではございます。施設や出先機関の職員さんやコンビニエンスストアの店員さんがAEDを確認していることで、そこに物があるという状況確認していることは本当によいことだと思いますが、担当課の職員さんも出先機関やコンビニエンスストアの店員さん任せではなくて、不定期でもいいので、現物の実態確認をされるべきだということを申し添えさせていただきます。実際にお願いしているところの担当課の職員さんが実際に見てきたほうがいいのではないかということでございます。
では、さらに伺いますが、(2)のほうに移りたいと思います。学校施設の設置状況について、これについて伺いたいと思います。
○議長(海老原作一)
三門教育部長。
◎教育部長(三門宜典)
お答えいたします。
教育委員会といたしましては、市内の全小・中学校27校に設置をしているところでございます。
○議長(海老原作一)
11番、小川利彦議員。
◆小川利彦
市内の学校に配備していることは以前から認識をしておりまして、今回この質問をするに当たってその置場について問題があるのではないかというところでの質問となっております。冒頭に申し上げたように、6月2日に市内の小学校のグラウンドで心肺停止となる事故事案が発生しております。こうした状況で直ちにAEDを使用することができなければ、これはまさに宝の持ち腐れということになるのではないかなというふうに感じております。そこで、さらに伺います。現在体育館入り口内部にあるAEDを体育館入り口の屋外側に設置できないか、これについて伺いたいと思います。
○議長(海老原作一)
三門教育部長。
◎教育部長(三門宜典)
お答えいたします。
各小・中学校に設置されているAEDは、児童生徒用として設置しました医療機器であり、平日におきましては毎日点検を実施し、管理しているものでございます。休日に屋外を使用する団体が体育館内のAEDを使用できるよう、令和6年6月10日に担当課より各学校や利用団体責任者に通知をしているところでございます。
○議長(海老原作一)
11番、小川利彦議員。
◆小川利彦
教育委員会の予算で購入、設置している状況は理解します。各学校も公共施設だと思いますから、誰もが必要なときに使用できる状況であることが望ましいのではないかなと考えます。いざというときに使用できなければ、何度も繰り返し申し上げますが、宝の持ち腐れになってしまうのではないかなということを感じます。
では、さらに伺いますが、毎日点検しているということですが、どのように実施しているのか、これについて伺いたいと思います。
○議長(海老原作一)
三門教育部長。
◎教育部長(三門宜典)
お答えいたします。
毎日日直の教職員が体育館玄関に設置してありますAED保管箱にAEDが保管されていることと、AED本体にありますステータスインジケーターの目視を行い、バッテリーの使用可否状態の確認を行っているところでございます。
○議長(海老原作一)
11番、小川利彦議員。
◆小川利彦
今の答弁で問題点があるように感じております。保管箱内にある状況と通電の状況ということが答弁されたと思うのですけれども、その確認だけでよいのでしょうか。パッドなどの中身の点検も同様にすべきではないかなと思います。これまで使用していないからあるでしょうではなく、見て点検するのに本当に数分のことでございます。教育委員会として学校現場に依頼していると思いますけれども、もう少し工夫したほうがよいのではないかなというふうに考えます。ぜひこの部分についてもご検討いただきたいと思います。
では、さらに伺いますが、休日に屋外を使用する団体はどのように体育館内のAEDを使用することができるようになっているのか、これについて伺いたいと思います。
○議長(海老原作一)
三門教育部長。
◎教育部長(三門宜典)
お答えいたします。
休日に屋外を使用する団体に体育館の鍵を貸し出すことにより、AEDを使用できるようにしております。
○議長(海老原作一)
11番、小川利彦議員。
◆小川利彦
冒頭に申し上げたような事故事案は、本当にまれなことだと思います。こうしたことについて、めったにないことだからということでよいのでしょうか。6月の千葉県議会の自民党代表質問でも取上げられました。そして、この質問において答弁された執行部側の副知事からの答弁では、公共施設の管理者が不在でも立入り可能な屋外AEDの設置は保管方法など課題があるが、使用率向上で人命を救う可能性を高めることにつながると答弁されております。また、さらに専用収納ボックスを活用した先進事例を参考に屋外設置に向けた取組を検討し、市町村にも呼びかけるということだそうです。こうしたことにより、千葉県より通達が来ることが考えられます。今現在の印西市の考えは、屋外体育施設の校庭やグラウンドを使用する団体に体育館の鍵を貸出しをすることで、必要ならば開錠して入って使用してくださいというものかなと思いますけれども、県から指導で違った対応も検討しなければならなくなることも考えられます。こういったことをちょっと申し添えさせていただきます。
では、さらに伺いたいと思いますけれども、(3)に移ります。体育施設の設置状況について伺いたいと思います。
○議長(海老原作一)
田口健康子ども部長。
◎健康子ども部長(田口光浩)
お答えいたします。
松山下公園総合体育館、松山下公園陸上競技場、泉公園パークゴルフ場の3か所に設置しているところでございます。
以上でございます。
○議長(海老原作一)
11番、小川利彦議員。
◆小川利彦
市内の体育施設、3か所設置してあることは理解しました。
では、さらに伺いたいと思います。このAEDが設置されていない体育施設において事案が発生した場合に、AEDがセットされている自動販売機などで対応が考えられますが、市の考え方を伺いたいと思います。
○議長(海老原作一)
田口健康子ども部長。
◎健康子ども部長(田口光浩)
お答えいたします。
体育施設を利用しているときに心肺停止状態になる事案が発生した場合に備えまして、すぐにAEDが使用できるよう体育施設に設置されている自動販売機をAED併設型にすることなどを含めまして、先進事例を調査してまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(海老原作一)
11番、小川利彦議員。
◆小川利彦
分かりました。お隣、白井市さんのお話ではございますが、中学校敷地内やその付近に自動販売機が設置されております。学校に自動販売機があり、部活動での熱中症対策や避難所での飲料購入などの目的で設置されているとのことでした。何を申し上げたいかといいますと、お隣の白井市では学校に自動販売機があるわけです。我が印西市でも自動販売機を地元業者に設置していただきまして、その販売機にAEDがついているものの設置をお願いしたなら市内のAEDの台数は増加します。いざというタイミングでの使用ができるのではないかなと思います。このことについては、以前から自動販売機にAEDがついているものをどうでしょうかということで質問させていただいておりますけれども、市の予算で数を増やすのか、民間業者と連携をして台数を増やすのか、これらについてぜひご検討いただきたいと考えます。繰り返しとなりますが、これらについての官民連携は非常によいことだと思います。官民連携、公民連携いろいろ言われますけれども、官民連携とは行政が主導する方式、公民連携は業者が主導する方式ということで、これはまさに官のほうが主導してこういったことについて取り組んでいただけたらなということを申し添えさせていただきます。ぜひAEDの増と誰もが手に取れる状況を早急にご検討いただきたいと思います。
では、さらに伺いたいと思います。(4)です。今後の対応について伺いたいと思います。
○議長(海老原作一)
田口健康子ども部長。
◎健康子ども部長(田口光浩)
お答えいたします。
市内コンビニエンスストアに設置しているAED及び貸出用AEDにつきましては、今後も引き続き同様の運用を継続してまいりたいと考えております。また、いざというときにどこにAEDが設置されているのか、どのように使えばいいのかなど、AEDの設置場所、使用方法等につきましても引き続き周知啓発に努めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(海老原作一)
11番、小川利彦議員。
◆小川利彦
分かりました。先ほども申し上げ、繰り返しとなる部分もありますが、さらに伺いたいと思います。
AED付自動販売機の設置及び市内の店舗などへの設置の促進について検討してはどうか、これについて伺いたいと思います。
○議長(海老原作一)
田口健康子ども部長。
◎健康子ども部長(田口光浩)
お答えいたします。
AED付自動販売機につきましては、数社からサービスを提供しているとの情報を得ておりますが、様々な設置の条件がございますことから、引き続き調査してまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(海老原作一)
11番、小川利彦議員。
◆小川利彦
分かりました。繰り返しとなりますが、もう少し伺います。
市内のAEDの数を増やして、誰もが緊急時に使用できるチャンスを増やすべきと考えます。AED付自動販売機だけでなくて、市内各所への設置も検討すべきと思いますが、これについて伺いたいと思います。
○議長(海老原作一)
田口健康子ども部長。
◎健康子ども部長(田口光浩)
お答えいたします。
令和5年度におきます千葉県の調査では、市内には民間施設を含めまして165台のAEDが設置されております。まずは、AEDの設置場所や使用できる時間帯などの情報を整理しつつ、適切な活用ができるよう周知してまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(海老原作一)
11番、小川利彦議員。
◆小川利彦
いざというタイミングで近くにあることが望ましく、しかも完璧な状態で保管されていることが重要だと思います。このAEDも、皆さんもご存じと思いますが、使用されないことが望ましいことは言うまでもありません。しかし、最悪な状況時にAEDを使用することにより救える命があります。一分一秒で生死が分かれますし、また社会復帰率も変わってまいります。いざというときのために、オール印西でご検討いただきたいと思います。こういったことを申し添えさせていただきまして、大項目1を終えさせていただき、大項目2のほうに移りたいと思います。
大項目2番、市道の整備状況について。市村合併から10年以上が経過いたしまして、計画されている道路もいまだに開通していない状況もあり、また通過車両等の増により市道の劣化が多く見られるようになっていることから、これらの対応について伺います。
(1)、計画道路の状況についてとなります。これは、道路を造るほうの質問となります。
①、竜腹寺線について伺いたいと思います。
○議長(海老原作一)
藤﨑都市建設部長。
◎都市建設部長(藤﨑博一)
お答えいたします。
市道竜腹寺線につきましては、計画延長1,045メートルのうち、みどり台側約590メートル及び竜腹寺側約175メートルが整備済みであり、計画延長に対する整備の進捗率といたしましては約73%でございます。今後橋梁整備に向けて、橋梁詳細設計、工事用道路詳細設計を行い、その後工事に着手する予定でございます。
○議長(海老原作一)
11番、小川利彦議員。
◆小川利彦
この竜腹寺線でございますが、前回の定例会では信号機の設置に関する部分の質問をさせていただいておりました。その後に、非公式な場所ではございましたが、印西市が竜腹寺線の工事着手となれば千葉県としても、また千葉県警本部としても先に進めてまいりますという情報を入手いたしました。市長も部長もこのことについては聞いたことがあるかと思います。もはや鍵を握っているのは印西市という状況であることは言うまでもございません。ということを申し添えさせていただきまして、こうしたことからさらに伺いたいと思います。
竜腹寺線の令和7年度以降の対応について、これについて伺いたいと思います。
○議長(海老原作一)
藤﨑都市建設部長。
◎都市建設部長(藤﨑博一)
お答えいたします。
令和7年度以降の対応につきましては、繰り返しとなりますが、今後の橋梁整備に向けて橋梁詳細設計、工事用道路詳細設計を行った後に工事に着手する予定でございます。
○議長(海老原作一)
11番、小川利彦議員。
◆小川利彦
設計をもって着手とするのか、設計は設計として本格的な工事着手で進むのかは、もはや役所同士の話合いとなるかと思います。いろいろな意味で基本計画に位置づけられている道路ですから、早期の供用開始となることを願うものでございます。
続きましては、計画道路の状況についての質問で②になりますけれども、この道路は私の地元、笠神地先より平岡を通過いたしまして、千葉ニュータウン方向に進むとされている計画道路であります。②、市道00―031号線について、これについて伺いたいと思います。
○議長(海老原作一)
藤﨑都市建設部長。
◎都市建設部長(藤﨑博一)
お答えいたします。
市道00―031号線につきましては、小林地先の一部区間を除き、計画延長約3,150メートルのうち約2,700メートルの区間を供用開始しており、令和3年度から4年度にかけては小林地先の流末排水整備工事を実施したところでございます。現在事業用地の約94%を取得しており、残る未買収用地は約14筆、約2,675平方メートルでございますが、未供用区間の用地取得に向けて、関係地権者より早期にご理解が得られるよう鋭意交渉に努めているところでございます。
○議長(海老原作一)
11番、小川利彦議員。
◆小川利彦
分かりました。粘り強く地権者様と交渉していただきまして、工事着手及び早期の供用開始に向けてご尽力いただきたいと思います。市長も替わりましたから、もしかしたら急激に進展するかもしれませんので、交渉を重ねていただき、早期の供用開始となることを願うものでございます。
ですが、次年度、さらに伺いますけれども、令和7年度以降のこの路線に関することについて伺いたいと思います。
○議長(海老原作一)
藤﨑都市建設部長。
◎都市建設部長(藤﨑博一)
お答えいたします。
令和7年度以降の対応につきましては、未供用区間の用地取得に向けて、関係地権者より早期にご理解が得られるよう引き続き鋭意交渉に努め、工事着手に向けて事業を進めてまいります。
○議長(海老原作一)
11番、小川利彦議員。
◆小川利彦
先ほども申し上げました、本当に一刻も早く交渉成立となり、供用開始となることを願うものでございます。
次の質問に移ります。③です。角田線について、これについて伺いたいと思います。
○議長(海老原作一)
藤﨑都市建設部長。
◎都市建設部長(藤﨑博一)
お答えいたします。
(仮称)角田線につきましては、市道荒野前・鎌始メ線から市道角田1054号線に接続する道路として計画し、令和6年度は現地測量の実施を予定しており、9月中に契約見込みでございます。
○議長(海老原作一)
11番、小川利彦議員。
◆小川利彦
これにつきましても、合併時からの計画道路であります。9月から測量の計画見込みということでございますので、早期に工事着手となりまして、早期に供用開始となるように望むものでございます。
続きまして、④のほうに移ります。その他の路線、市道師戸・江川線や市道笠神・中田切線といった計画の市道整備状況について、これについて伺いたいと思います。
○議長(海老原作一)
藤﨑都市建設部長。
◎都市建設部長(藤﨑博一)
お答えいたします。
市道師戸・江川線及び市道笠神・中田切線につきましては、現在のところ整備に向けた具体的な検討は行っておりませんが、今後の整備につきましては市道00―122号線等の整備中の路線の早期完成に努め、順次着手してまいりたいと考えております。
○議長(海老原作一)
11番、小川利彦議員。
◆小川利彦
分かりました。合併時からの計画道路であります、いまだに検討もされていない状況であることは認識しておりますけれども、当時の自治体として必要な路線の位置づけとして計画に盛り込んだものだと思います。これについてもしっかりと検討していただきたいと思います。
これまでは、道路の計画に関する質問をさせていただきました。続きましては、印西市が管理する道路について、道路の維持補修の質問となります。
(2)の市道の修繕整備状況について、①、1級及び2級道路の整備状況について伺いたいと思います。
○議長(海老原作一)
藤﨑都市建設部長。
◎都市建設部長(藤﨑博一)
お答えいたします。
市内の幹線1級及び2級の市道につきましては、路面性状調査を基におおむね5年間で舗装を修繕していく路線を選定した印西市道路舗装修繕計画を作成しており、計画的に修繕を進めているところでございます。
○議長(海老原作一)
11番、小川利彦議員。
◆小川利彦
計画どおりに進めていただいていることも、また計画どおりに進めることができないのも現実だと思います。
では、もう少し伺いますけれども、市道の幹線道路では計画的な修繕が進められていることは分かりました。では、一方市民の生活道路となっている市道はどうでしょうか。特に本埜地区や印旛地区では長年にわたり路肩が崩壊、破損していたり、段差が生じていたりしているままの箇所もあり、破損箇所や段差をよけながら市道を利用している市民の方がいらっしゃる状況でもあります。そこで、幹線道路以外の市道の修繕に関しても計画を作成して修繕を促進する考えはないか、これについて伺いたいと思います。
○議長(海老原作一)
藤﨑都市建設部長。
◎都市建設部長(藤﨑博一)
お答えいたします。
幹線道路以外の市道の修繕につきましては、道路パトロール等により市道の損傷などの状況把握に努め、現地の状況に応じて対応してまいりたいと考えております。
○議長(海老原作一)
11番、小川利彦議員。
◆小川利彦
とにかく生活道路を普通に走行できる状況にしていただきたいのです。市長も選挙で市内各地を見て、市民の声を聞いて、自らが感じたと思います。その辺りも検討材料に盛り込んでいただけたらなと思います。センターラインがあるような、幅が約7メートルもあるような道路ではなくて、幅が約5メートルくらいで外側線があるような、車同士が擦れ違えるような普通の生活道路となることを望むものでございます。
では、さらに伺います。②です。市道の道路パトロールの状況について伺いたいと思います。
○議長(海老原作一)
藤﨑都市建設部長。
◎都市建設部長(藤﨑博一)
お答えいたします。
市道の道路パトロールの状況といたしましては、職員による市道のパトロールを2班体制で週5日実施しており、1日のパトロール延長は延べ約200キロメートルでございます。また、委託業者による道路パトロールにつきましても、令和6年度より週1日から2日に増やして実施しているところでございます。なお、いずれの道路パトロールも補修材を積載し、道路の穴埋めなどの軽微な補修についてはその都度対応しているところでございます。
○議長(海老原作一)
11番、小川利彦議員。
◆小川利彦
土木管理課が本埜支所の2階に来られてから、道路パトロールをしている車両をよくお見かけするようになりました。毎日の業務となれば、本当に大変なことであると思います。引き続き担当職員さんには、市民や市道利用者のために道路パトロールを行っていただき、安全に走行できるような道路を保っていただきたいと思います。
それでは、さらに伺ってまいります。令和6年度から委託業者のパトロールの日数を増やしていることが分かりました。実は、最近私の周りで市道に関する苦情や要望への対応が迅速になったとの声を聞いているのですが、委託業者のパトロール強化のほかにどのような取組をされているのか、これについて伺いたいと思います。
○議長(海老原作一)
藤﨑都市建設部長。
◎都市建設部長(藤﨑博一)
お答えいたします。
委託業者によるパトロール回数の増加により、舗装の破損などに迅速に対応していることが評価されたものと思われますので、職員によるパトロールと併せて、引き続き適切な道路パトロールに努めてまいりたいと考えております。
○議長(海老原作一)
11番、小川利彦議員。
◆小川利彦
先ほども申し上げましたけれども、安全に走行ができる道路状況を保っていただきたいと思います。こうしたことにより、専決処分案件がなくなるのではないかなと考えます。
道路補修等の今後に移りたいと思います。本埜地区や印旛地区では計画された道路整備がなされず、生活道路を普通に使うこともかなわない状況が長年放置されているように思われますが、道路行政の観点から今後どのように現状を改善していくのかを伺いたいと思います。
(3)、今後の対応について伺いたいと思います。
○議長(海老原作一)
藤﨑都市建設部長。
◎都市建設部長(藤﨑博一)
お答えいたします。
計画道路につきましては、実施計画に基づき実施しているところでございますが、現在整備中の路線の早期完成に努め、順次着手してまいりたいと考えております。また、市道の維持修繕につきましては、舗装修繕計画に基づく修繕のほか、引き続き道路パトロール等により市道の損傷などの状況の把握に努め、現地の状況に応じて対応してまいりたいと考えております。
○議長(海老原作一)
11番、小川利彦議員。
◆小川利彦
何度も繰り返しとなりますが、計画している道路は早期に供用開始をしていただき、また現在ある市道は安全に、快適に走行できるようにしていただきたいのです。高規格な道路を造ってほしいのではなく、車同士が普通に擦れ違える、普通に走れる道路です。ぜひご検討いただきたいと思います。
道路に関する大項目2を終わりにし、農業に関する大項目3に移りたいと思います。まず初めに、私は今回この農業の問題を質問するに当たりまして、私自身は飼料用米を作っていないということを前提にお話をさせていただきたいと思います。
大項目3番です。印西市の農業について。印西市では、物価高騰対策として農業者支援事業として各種補助金を支給されており、市としての対応がなされておりますけれども、今後の農業者支援事業について伺いたいと思います。
(1)、飼料用米について、①、令和5年度と令和6年度の作付状況について伺いたいと思います。
○議長(海老原作一)
伊藤環境経済部長。
◎環境経済部長(伊藤武行)
お答えします。
令和5年度の飼料用米の作付面積は642.2ヘクタールでございます。このうち一般品種が615.7ヘクタール、多収品種が26.5ヘクタールでございます。令和6年度の飼料用米の作付面積は371.4ヘクタールでございます。このうち一般品種が165.3ヘクタール、多収品種が206.1ヘクタールでございます。令和5年度と比較しますと飼料用米全体で270.8ヘクタールの減少があり、内訳としましては一般品種が450.4ヘクタールの減少、多収品種は179.6ヘクタールの増加という状況になっております。
以上でございます。
○議長(海老原作一)
11番、小川利彦議員。
◆小川利彦
ただいまの答弁で、飼料用米の作付面積が令和5年度と比較いたしまして減少していることが分かりました。これは、令和3年度から令和5年度までの3か年の計画が終了したことが作付面積減少ということかと思いますけれども、このままですと国や県及び当市の政策である飼料用米の生産量が減少していくことは容易に考えられます。では、印西市として飼料用米生産量を維持するためにもどのように対応していくのか、この部分について伺ってまいりたいと思います。
①です。失礼いたしました。補助額の高い一般品種の面積が減少し、補助額の低い多収品種の面積が増加したため、補助金に余剰が出ると見込まれます。多収品種の補助の増額はないかということになりますが、そこで伺います。令和6年度の作付を受けて、多収品種の増額はないか、これについて伺いたいと思います。
○議長(海老原作一)
伊藤環境経済部長。
◎環境経済部長(伊藤武行)
お答えします。
令和6年度の作付面積は、多収品種と比べて補助額が高い一般品種が減少したことで予算に余剰が生じることになりますが、令和6年度の補助金を増額する予定はございません。
○議長(海老原作一)
11番、小川利彦議員。
◆小川利彦
分かりました。普通に人が食べられる品種での飼料用米ではなく、専用品種とも呼ばれている品種の多収品種の作付が増加していることは市としても認識されていると思います。そこで、次年度以降の補助に関して伺いたいと思います。飼料用米の一般品種と多収品種の作付に対する補助は市としてどちらに重きを置くのか、これについて伺いたいと思います。
○議長(海老原作一)
伊藤環境経済部長。
◎環境経済部長(伊藤武行)
お答えします。
国や県の方針は、飼料用米とする一般品種への補助金額を段階的に引き下げ、多収品種の補助金額を据え置く考えであることから、多収品種の作付を促進したい狙いがあります。市としましても、多収かつ価格が安定している多収品種の作付は前向きな選択と考えており、多収品種に対する補助を充実していきたいと考えております。
以上でございます。
○議長(海老原作一)
11番、小川利彦議員。
◆小川利彦
分かりました。国や県及び印西市の意向を加味して飼料用米を作付している農家さんからは、今年の飼料用米価格と一般食用米価格では販売価格が大きく異なります。このままでは、飼料用米を作付する農家さんがいなくなるのではないかとも危惧しております。印西市としても検討すべきではないかなというふうに考えます。
さらに伺います。令和7年度以降の飼料用米の対応について伺いたいと思います。
○議長(海老原作一)
伊藤環境経済部長。
◎環境経済部長(伊藤武行)
お答えします。
家畜の生産、育成に必要な飼料原料の輸入量減少に伴う価格高騰により、国産飼料としての飼料用米は増産が求められております。そのため、市では収量が多く、需要や価格が安定している多収品種などへの転換を推進するために、令和7年度には補助金額を見直し、多収品種やホールクロップサイレージ、加工用米の補助金額を増額する予定でございます。
○議長(海老原作一)
11番、小川利彦議員。
◆小川利彦
補助金額の増額に関しましては、資料が農業委員会だよりなどにも入っておりますので、理解しておりますけれども、先ほども申し上げましたが、食用米と飼料用米の金額の差があることから、市場価格も含めましてご検討をいただきたいと考えます。
続きましては、(2)、今後の印西市の農業についてに移りたいと思います。
①、農家への支援事業について伺いたいと思います。
○議長(海老原作一)
伊藤環境経済部長。
◎環境経済部長(伊藤武行)
お答えします。
農家への支援事業には、認定新規就農者の経営開始直後の経営確立を支援するものや、認定農業者等への農業用機械、施設の導入を支援するものが用意されております。また、市単独事業としては農業機械等の導入支援や小規模土地改良事業を支援するもの、農業経営の継続を支援する事業などを実施しているところでございます。
以上でございます。
○議長(海老原作一)
11番、小川利彦議員。
◆小川利彦
印西市内の農家さんは、新規就農者や認定農業者及び法人農業者だけではないのも現実なわけです。これまで地域で農業を営んでいる方々がいることも現実です。こうした農家を離農させないことも重要ではないかなと思います。
では、さらに伺いますが、市の単独機械導入支援補助の拡充について、これについて改めて伺いたいと思います。
○議長(海老原作一)
伊藤環境経済部長。
◎環境経済部長(伊藤武行)
お答えします。
今後地域の農業を担う者として、認定農業者や認定新規就農者の役割が重要となります。農業者には安定と拡充が求められ、農地の集積、集約や経営の組織化といった大規模化が必要になると考えております。現在補助の上限を100万円としておりますが、稲を刈り取るコンバインなど大型機械は1,000万円を超えるものもあるので、大規模化に対応した補助の増額や事業の拡充も必要と考えております。
以上でございます。
○議長(海老原作一)
11番、小川利彦議員。
◆小川利彦
何度も申し上げさせていただきますけれども、市内の農家さんは小規模農家が多いのも現実でございます。
それらのことを踏まえましてさらに伺いますが、認定農業者以外の小規模農家への支援について、これについて伺いたいと思います。
○議長(海老原作一)
伊藤環境経済部長。
◎環境経済部長(伊藤武行)
お答えします。
農業者が減少する中、農業の大規模化が必要であると考えております。一方で、現状においては農業の担い手が十分に確保できていない状況であり、認定農業者以外の営農継続も重要であると認識してはおります。農業機械等の導入支援補助の拡充を検討する際には、認定農業者以外への支援についても考慮する必要があると考えております。
以上でございます。
○議長(海老原作一)
11番、小川利彦議員。
◆小川利彦
農業者の減少は、耕作放棄地という荒廃農地を増やしてしまうことにもつながります。こうしたことにより、農家の敵は雑草、害虫、有害鳥獣ということでもあります。農業者は、これらとの闘いと言っても過言ではありません。市内の農家数を減らすことがないような施策を講じていただけることを願いまして、私の一般質問を終了させていただきます。ありがとうございました。