13 2月 令和4年 第4回定例会(12月定例会)- 12月1日
◆小川利彦
皆様、おはようございます。議席番号7番、小川利彦です。あっという間に本日から師走を迎えておりまして、本日は寒い師走を迎えている状況でございます。この師走の意味は、諸説様々でありまして、皆様もご存じかと思いますが、僧侶のようなふだん落ち着いている人でも、この月は僧侶でも走り回らなければならないほどの多忙な月ということが語源とされているということから、師走という言葉ができたとされております。もしかしたら別な理由の言葉から師走という表現ができたのかもしれませんが、多くの方々が慌ただしく動き回る師走となります。病気やけがに注意しながら、残りの1か月を過ごし、新年を迎えたいと思います。
さて、おとといの報道によりますと、学校の給食で黙食求めずというものを文部科学省が各都道府県の教育委員会などに出されたということです。新型コロナ対策の基本的対処方針で、黙食の記述がなくなり、適切な対策を行えば会話が可能ということになったそうです。これまで黙って給食を食べて、黙食ということをしていたと聞いておりましたが、子供たちの楽しい給食時間が戻ってきた感じなのかもしれません。
それでは、印西市議会会議規則第62条に基づき、議長の許可をいただきましたので、通告に基づきまして一問一答方式にて一般質問を行わせていただきます。
1番、印西市内の有害鳥獣対策について。市では、国の鳥獣被害防止総合対策交付金を活用して、イノシシ用電気柵の設置事業を行っており、イノシシによる被害を防除するためには、耕作地全体を広範囲に防護するとともに、イノシシが耕作地に近寄りづらい環境づくりを推進するため、林縁等の周辺の環境を整えることが必要です。そのためこの事業では、地域全体で協力して事業に取り組むことができ、参加要件を全て満たす地区が対象となります。参加要件は言うまでもなく、設置する耕作地に耕作者が3戸以上いること、電気柵の設置について自力施工が行えること、定期的に草刈り等を行うなど適切な維持管理ができること、設置維持管理を先導する地域のリーダーがいることと市のホームページに掲載されている。市としても地域に協力していること、わな免許等に対する補助金交付もされていることや、猟友会とも連携していることも理解しておりますけれども、今年度は特に個体数の増加傾向ということから、農地はもちろん市街化調整区域内の民地、ニュータウン部分にも出没している状況において、印西市としての取組を伺いたいと思います。
(1)、イノシシの生息及び捕獲状況について伺いたいと思います。
○議長(中澤俊介)
岩井環境経済部長。
◎環境経済部長(岩井大治)
お答えいたします。
イノシシの生息状況でございますが、把握している限りは、印旛地区では若萩、舞姫、美瀬、平賀学園台を除く区域、本埜、印西地区では、一部の区域で生息していることを確認しております。近年では、印西地区の船尾、結縁寺へ生息域が広がっている状況でございます。
次に、イノシシの捕獲状況でございますが、令和元年度704頭、令和2年度869頭、令和3年度733頭で、令和4年度は既に令和3年度の捕獲数を上回っております。また、地区ごとの捕獲割合は、印旛地区が約6割、本埜地区が約3割、印西地区が約1割となっております。
○議長(中澤俊介)
7番、小川利彦議員。
◆小川利彦
分かりました。今の答弁で、印旛地区は捕獲頭数も多く、さらに広範囲にイノシシが生息している状況が分かりました。確かに印旛地域でイノシシの痕跡を私も確認しております。今年の2月末、3月頭ですが、公共施設の敷地内、公園部分の芝がイノシシによって掘り起こされておりました。子供たちが利用する野球場の脇でございます。本当に危険であることは言うまでもありませんので、全頭駆除を願うわけですけれども、ちょっとさらに伺いたいと思いますが、広範囲の生息が確認されている現実を見て、どのように生息について分析をされているのか、これについて伺いたいと思います。
○議長(中澤俊介)
岩井環境経済部長。
◎環境経済部長(岩井大治)
お答えいたします。
分析ということでございますが、現状から見て、耕作が放棄されている田畑などに生息域が拡大しており、そのエリアは市の東側に広がっていると考えております。
○議長(中澤俊介)
7番、小川利彦議員。
◆小川利彦
分かりました。耕作放棄地、遊休農地と呼ばれる荒廃農地などと思いますけれども、こうした農地が原因かもしれないということがただいま答弁でありますけれども、もしその荒廃農地が原因ということであるならば、印西市農業委員会事務局、そしてまた農政課さんと連携して、イノシシ対策という観点で、農地の対策をしていただきたいというふうに考えます。
さらに伺いますが、生息範囲の拡大化と捕獲頭数増は、市内のイノシシが想像以上に増えているように思うのですが、市としての見解はどのように考えているか、伺いたいと思います。
○議長(中澤俊介)
岩井環境経済部長。
◎環境経済部長(岩井大治)
答弁の前に発言の訂正をお願いしたいと思います。
ただいまの答弁で、市の「東側」に広がっているというふうに答弁をいたしましたが、正しくは「西側」でございます。発言の訂正をお願いいたします。申し訳ございませんでした。
それではお答えいたします。捕獲数につきましては、先ほどの答弁のとおり、年度ごとにばらつきはありますが、最も捕獲が多かったのは、平成30年度で958頭でございました。令和4年度は、その捕獲数を上回ることが見込まれる状況であります。
○議長(中澤俊介)
7番、小川利彦議員。
◆小川利彦
分かりました。イノシシの個体数が増加している状況であるのは間違いないと思います。私の住む地元の本埜地区でも、少し前ですが、収穫期を迎えた水田に電気柵があるにもかかわらずイノシシが侵入して、稲をなぎ倒した水田を確認いたしました。同じ稲作農家として見ますと、本当に植えてから丹精込めて作った稲がなぎ倒されているわけですから、納得いかない状況でして、収穫してもイノシシの臭いが付着してしまい、商品にならないという話を伺っております。
では、さらに伺いますけれども、印旛、本埜、印西と地区ごとの捕獲割合の答弁がありましたが、この数字については、どのように分析されているか、伺いたいと思います。
○議長(中澤俊介)
岩井環境経済部長。
◎環境経済部長(岩井大治)
お答えいたします。
分析ということでございますが、地区ごとの捕獲割合に応じて生息しているものと思われますので、印旛地区には、本埜、印西地区より多くのイノシシが生息しているのではないかと考えております。
○議長(中澤俊介)
7番、小川利彦議員。
◆小川利彦
分かりました。考えている、思っているだけでは解決に至らないと思いますので、市として何かしらのご対応をお願いしたいというふうに申し上げたいと思います。
さて、連日のようにイノシシが出没したり、登校中の児童が負傷したり、またはショッピングセンターに出没したことにより大人が負傷するなど、イノシシに関する報道が多いのも現実です。中でも、11月20日に名古屋市では、イノシシが出没して通報を受けて駆けつけた警察官がイノシシに向かって銃を構え、撃つぞと大声で言ったら逃げたという報道がありました。日本語が通じるとは思いませんけれども、イノシシは逃げていってしまったそうです。ここ印西市で、人と遭遇しないということを本当に願うばかりでございまして、続きまして(2)のほうを伺いたいと思いますが、印西市と猟友会との連携について、これについて伺いたいと思います。
○議長(中澤俊介)
岩井環境経済部長。
◎環境経済部長(岩井大治)
お答えいたします。
市では、イノシシ駆除の業務を印西猟友会に委託しており、有害獣の円滑で効果的な駆除に向けて、委託先である印西猟友会と連携をしているところでございます。
○議長(中澤俊介)
7番、小川利彦議員。
◆小川利彦
分かりました。この有害鳥獣対策質問をするに当たり、地元の猟友会の方々と意見交換をさせていただきました。猟友会の方々もいろいろと考えていることがあるようで、いろいろ提案もしていきたいというお話も伺ってまいりました。
そこでさらに伺いますが、猟友会に委託し連携していることは認識しております。捕獲や処分となった場合、市職員としてはどのように連携しているのか、これについて伺いたいと思います。
○議長(中澤俊介)
岩井環境経済部長。
◎環境経済部長(岩井大治)
お答えいたします。
市にイノシシ被害に関する通報等があった場合は、印西猟友会へ連絡を取っております。また、わなの見回りの負担軽減が図れるよう、市では印西猟友会に対して、イノシシ捕獲わな作動通報システムの提供や、イノシシ捕獲従事者に対する傷害保険の加入を行っているところでございます。
○議長(中澤俊介)
7番、小川利彦議員。
◆小川利彦
分かりました。印西市としても協力できる部分は、委託先であったとしても協力しているという答弁が今あり、理解いたしました。ですが、先ほども申し上げました猟友会の方々なりに、いろいろご意見があるように感じたものです。さらなる連携と意見交換の場をご検討いただきたいということをここで申し上げさせていただきます。
また、さらにちょっと伺いますけれども、この印西市でイノシシの担当されている職員さん、これは十分な体制で対応されているか、これについて伺いたいと思います。
○議長(中澤俊介)
岩井環境経済部長。
◎環境経済部長(岩井大治)
お答えいたします。
現在鳥獣被害対策係は4名体制となっております。市では、体制の充実を図るため、現在会計年度任用職員2名の募集を行っているところであり、引き続き関係部署と連携を図りながら、鳥獣被害対策に取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(中澤俊介)
7番、小川利彦議員。
◆小川利彦
分かりました。有害鳥獣対策として、職員さんの人数が多ければ多いほうがよいというわけではございませんけれども、やはり人の数が必要なときもあると思います。市として本気の対策を考えていくべきに来ていると思います。先ほども答弁にもいただきましたけれども、ニュータウン部分にも出てきておりますので、やっぱりこれは猟友会と市の職員さんと本当に連携していただいて対応していただきたいと思います。
さらに伺います。(3)のほうに入ります。民間事業者との連携について伺いたいと思います。
○議長(中澤俊介)
岩井環境経済部長。
◎環境経済部長(岩井大治)
お答えいたします。
県内に有害鳥獣捕獲事業を行っている民間事業者があることは承知しているところでございます。
○議長(中澤俊介)
7番、小川利彦議員。
◆小川利彦
分かりました。今答弁にもありました県内の有害鳥獣の対策、処理等を行う民間事業所、私も調べたのですけれども、あるにはあるのですが、やっぱりビジネスとして成り立たないこととか、いろんな様々な問題があったり、先日も部長も一緒に行きましたけれども、イノシシの駆除、処分するにもやっぱりそれなりに知識と技術が必要だなというのは、視察研修、建設経済常任委員会の研修でも学んできたところなのですけれども、やはり民間事業ですから、サービスでやるわけではないので、民間事業者は営利を目的とするのが民間ですので、なかなか厳しいのかなとは思いますけれども、できる範囲で印西市もその知識と技術を勉強するとか、印西市としてもそういった活動、事業展開されている企業さんとちょっと情報を取るとかしていただいて、猟友会の方と一緒にやっていただけたらなと思います。
では続きまして、(4)のほうに移りたいと思います。先ほどちょっと建設経済常任委員会のお話もさせていただきましたけれども、焼却処分ではない活用について、これについては印西市としてはどのように考えているか、伺いたいと思います。
○議長(中澤俊介)
岩井環境経済部長。
◎環境経済部長(岩井大治)
お答えいたします。
捕獲したイノシシをジビエ利用している事例があることは承知しておりますが、当市の現状を踏まえますと、現在の処分以外での活用は難しいものと考えております。
○議長(中澤俊介)
7番、小川利彦議員。
◆小川利彦
分かりました。先ほども委員会の視察の話をちょっと触れさせていただきましたけれども、そこで得たことは処分するにもやっぱり最短時間で処理しなければいけないということを学んでおりますので、印西市ちょっと基本的には厳しいのかなという気はしているのですけれども、ただ大切な命をいただきまして、命をつないでいくという言葉を考えました。それは、イノシシの命をいただいて、私たち人間の命をつないでいくということです。ということを考えたのですけれども、その研修で学んできましたジビエ利用、印西市では安定供給が難しいということも理解しておりますけれども、プレミアムなジビエとなるのではないかなというふうに私個人では考えております。市として、そういった処理を委託するとか、そういったことを費用対効果というところの観点ではなくて、採算が合わなくてもジビエを少し考えていくべきではないかなというふうに考えております。それなりの頭数捕れているわけですから、大きいイノシシだったらいいのですけれども、ウリボウとか小さいのは、そんなに捕れないかもしれないですけれども、やはりプレミアムなイノシシ肉、これジビエ料理、少し考えてもいいのではないかなというふうに考えております。猟友会の方々の中にも、創意工夫から生まれるジビエということを話されている方もおりました。市としてもそちらの部分についてご検討いただきたいと思います。
では、さらに伺ってまいります。(5)です。今後の対策について伺いたいと思います。
○議長(中澤俊介)
板倉市長。
◎市長(板倉正直)
お答えをいたします。
本市におきますイノシシによる農作物被害につきましては、令和4年度に市が実施したアンケート調査によりますと、被害金額は約1,800万円との報告が上がっております。また、近年イノシシの生息域が広がっておりまして、ニュータウンエリアにも出没しているという状況であると報告を受けております。イノシシが市街地に出没する状況は、人的被害に及ぶなど、非常に危険であると考えておりますので、市といたしましては、イノシシ被害に関する様々な対策を強化し取り組んでまいりたいと、このように考えております。
以上でございます。
○議長(中澤俊介)
7番、小川利彦議員。
◆小川利彦
分かりました。ただいま板倉市長よりご答弁いただきましたけれども、市長のご自宅周辺もイノシシが数多く出没しているかと思います。市長は、早起きしているウオーキングをされているということを伺っておりますが、イノシシとの遭遇には本当にご注意いただきたいと思います。とにかく今個体数が本当に増えていると思います、市内全域で見ますと。先ほど申し上げましたこととかぶるところもありますが、伺いたいと思いますけれども、最近の報道では、まちに出没して通学途中の児童がけがをしてしまったり、あちこちで被害が出ている状況のようです。このような状況を見れば、印西市としても真剣に有害鳥獣対策、特にイノシシに対する対策を真剣に取り組むべきと思いますが、どうか伺いたいと思います。
○議長(中澤俊介)
岩井環境経済部長。
◎環境経済部長(岩井大治)
お答えいたします。
市では、箱わな、くくりわな、囲いわななどの捕獲、電気柵の設置、広報紙やホームページ、またチラシを作成し注意喚起を行うなど、様々な対策に取り組んでおりますが、引き続き関係機関との連携も含め、目撃情報の提供や注意喚起の周知等の強化に取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(中澤俊介)
7番、小川利彦議員。
◆小川利彦
分かりました。農地や敷地内なら納得できませんけれども、まだ我慢できるかもしれません。しかし、人の命がかかっております。児童生徒という未来ある子供たちがけがをするようなことがあってはなりません。あらゆる手段を用いて全頭駆除を本気で考えていただきたいし、ただ殺処分してクリーンセンターでの焼却処分ではなく、希少価値のあるジビエ料理を委託するなどについて、ご検討いただきたいということを申し添えさせていただきます。
以上で大きい1番のほうの質問は終了させていただきまして、続きまして、2番のほうに入らさせていただきます。
2番、印西市内の景観について。印西市景観まちづくり基本計画から印西市景観計画へとなり、印西市景観条例が施行されました。利根川、印旛沼、手賀沼など水辺の緑地や農地等の自然景観の保全、育成、歴史文化を伝える建物や旧街道の風情、地域の伝統文化、景観の継承、千葉ニュータウン等の良好な市街地景観の育成、創出、清潔で緑豊かなまちの環境美化などを推進するため、景観形成の基本的な方針を明らかにした印西市景観まちづくり基本計画を平成29年3月に策定し、平成30年3月には印西市景観まちづくり基本計画を定めた方針の下、景観法に基づき市の良好な景観形成に向けた取組を市民、事業者、市の協働によって具体的に推進することを目的として、印西市景観計画を定め、印西市景観条例が平成30年10月1日から施行されました。印西市景観条例は良好な景観の形成を図るため、印西市景観計画に定められている方針や制限などを実行するために必要な事項である具体的な手続の手法や、景観施策を推進するための体制整備など、一定規模以上の建築物の建築、工作物の建築を行う場合は、事前協議と届出が必要になります。また、一定規模以上の屋外広告物の表示などを行う場合は、事前協議が必要になるとされております。これらを踏まえまして伺いたいと思います。
(1)、印西市全体の景観について伺いたいと思います。
○議長(中澤俊介)
櫻井都市建設部長。
◎都市建設部長(櫻井敦)
お答えいたします。
本市におきましては、平成30年3月に策定いたしました印西市景観計画に基づきまして、良好な景観の形成に向けて取り組んでいるところでございます。本計画では、市内全域を景観計画区域に位置づけ、自然、歴史文化、市街地、都市軸、取組の5つの要素に関する方針を定めるとともに、景観の形成に影響を与える建築物の建築や、工作物の建設等の行為ごとに景観形成基準を設定し、景観法及び景観条例に基づく事前協議、届出制度により景観の誘導を図っているところでございます。
以上でございます。
○議長(中澤俊介)
7番、小川利彦議員。
◆小川利彦
分かりました。市の景観ということについては、ただいま答弁のありましたように、建物のみ該当しているということになるかと思います。
では、さらに伺いますが、(1)の市内全体の景観についての再質問させていただきます。市内での景観の誘導事例はどのようなものがあるのか、伺いたいと思います。
○議長(中澤俊介)
櫻井都市建設部長。
◎都市建設部長(櫻井敦)
お答えいたします。
本市における景観の誘導事例といたしましては、景観計画で定める基準に照らし、周辺の景観に調和した建築物の形態意匠や、色彩に配慮するよう誘導した事例などがございます。
以上でございます。
○議長(中澤俊介)
7番、小川利彦議員。
◆小川利彦
分かりました。それはもしかしたら、牧の原駅近くの家電量販店ということかもしれませんが、市内全体を見れば景観上どうなのかなこれというところは多々あると思います。
さらに伺います。(2)です。市街地及び市街化調整区域内の景観について、これについて伺ってまいりたいと思います。
○議長(中澤俊介)
櫻井都市建設部長。
◎都市建設部長(櫻井敦)
お答えいたします。
印西市景観計画では、市街化区域における用途地域を踏まえまして、住居景観ゾーン、商業・業務景観ゾーン、工業景観ゾーンに、市街化調整区域における景観の特性や現状を踏まえまして、田園・集落景観ゾーン、台地の緑景観ゾーン、水辺景観ゾーンに区分した上で、それぞれのゾーンごとに定めた方針の下、景観の誘導を図ることとしております。
以上でございます。
○議長(中澤俊介)
7番、小川利彦議員。
◆小川利彦
分かりました。今答弁でゾーンごとに景観の誘導を図るということですが、どこまで指導したり、通報したり、指示、指導しているのでしょうか。以前松本議員も質問を取上げておりましたニュータウン部分の千葉県管理の道路脇のごみや雑草も、そのときはきれいになります。また、現に地元の瀧田県議会議員が印旛土木事務所と協議して、対応してもらった場所は、一時的にはきれいになりました。しかし、数か月もすればどうでしょうか、元どおりになっているのも現実です。継続的に対応していただきたく、市からも連続してお願いすることはしないのかというところになりますけれども、そこで伺います。景観に関して各ゾーンに区分し、対応していることは分かりましたが、実際雑草繁茂、不法投棄ごみがある状況で、景観上もよくないと思われるが、その対応についてはどのようになっているか。具体的に申し上げますと、市内の調整区域、農地、空き地や国県道、市道など繁茂している雑草や散乱しているごみなどがあった場合、市はどのように対処をしているのか、これについて伺いたいと思います。
○議長(中澤俊介)
岩井環境経済部長。
◎環境経済部長(岩井大治)
お答えいたします。
空き地等に雑草繁茂や散乱しているごみなどの対応につきましては、現地の状況を確認の上、土地所有者や管理者に対して、適切な対応を取っていただくよう、文書やメール等でお願いをしているところでございます。
○議長(中澤俊介)
7番、小川利彦議員。
◆小川利彦
櫻井都市建設部長。
◎都市建設部長(櫻井敦)
私からは国道、県道、市道についてお答えいたします。
市が管理する道路の対応につきましては、雑草繁茂につきましては、現地の状況を確認後、道路の通行への支障の有無や安全性などを考慮いたしまして、必要に応じて対応しているところでございます。不法投棄のごみにつきましては、速やかに撤去するように努めております。また、市内の国道、県道につきましては管理者であります千葉県印旛土木事務所へ対応をお願いしているところでございます。
以上でございます。
○議長(中澤俊介)
7番、小川利彦議員。
◆小川利彦
担当箇所が異なることから、お二人の部長よりご答弁をいただきましたが、市としても認識、確認をされていると思います。選ばれるまち印西として、景観上よくないということを申し上げたいと思います。物流倉庫が建ち並び、トラックが多く通行されております。トラックドライバーが捨てているばかりではないとは思いますが、倉庫が建ち始めてから投棄されたごみが増えたように感じております。そして、雑草です。県管理道路は、国道464号だけではなく、市民の生活道路も県管理の道路となっているところもあります。今の現状はどうでしょうか。枯れ草となりつつありますが、歩道部分も含めてあちこちで雑草が繁茂しております。こうした状況を改善していくべきではないでしょうか。事故が起きてからでは遅いと思います。千葉県も予算的に厳しいかもしれませんけれども、ぜひ地元の印西市より強く要望をしていただけたらと思います。市から県に要望するわけですから、印西市が管理している市道脇も必要に応じて対応していただきたいと思います。交通安全対策、不審者対策、病害虫対策、枯れ草火災対策、様々な対策についてご検討いただけたらと思います。
続きまして、(3)のほうの質問に入らせていただきます。(3)です。景観保全に向けた周知について、これについて伺いたいと思います。
○議長(中澤俊介)
櫻井都市建設部長。
◎都市建設部長(櫻井敦)
お答えいたします。
先ほど2の(1)でお答えいたしましたとおり、市では景観法及び景観条例に基づく事前協議、届出制度により、景観の誘導を図っているところでございまして、これらの制度につきまして、市の広報及びホームページを活用し、周知しているところでございます。
以上でございます。
○議長(中澤俊介)
7番、小川利彦議員。
◆小川利彦
分かりました。周知の事実は理解しました。
では、さらに伺いますけれども、事前協議の内容と件数はどのようなものがあるのか、伺いたいと思います。
○議長(中澤俊介)
櫻井都市建設部長。
◎都市建設部長(櫻井敦)
お答えいたします。
景観に関する事前協議につきましては、建築物の建築や工作物の建設等の計画段階において、形態意匠や色彩等の基準に適合しているかを事前に確認し、景観の誘導を図るとともに、また事前協議の件数につきましては、令和3年度の実績で申し上げますと87件でございます。
以上でございます。
○議長(中澤俊介)
7番、小川利彦議員。
◆小川利彦
分かりました。内容と件数については理解しました。
では、なかなかない案件かもしれませんが、伺いたいと思いますけれども、事前協議も建築確認以外の届出もない建築物への指導はどのようになっているのか、これについて伺いたいと思います。
○議長(中澤俊介)
櫻井都市建設部長。
◎都市建設部長(櫻井敦)
お答えいたします。
景観に関する事前協議、届出の対象とならない建築物につきましては、建築に当たっての事前相談や、都市計画法に基づく地区計画の届出があった場合などにおいて、景観形成基準や色彩基準の内容等を説明し、景観に配慮していただくように対応をお願いしているところでございます。
以上でございます。
○議長(中澤俊介)
7番、小川利彦議員。
◆小川利彦
分かりました。申請者に伝えていることを理解しました。申請者がしっかりと認識をいたしまして、対応してくださればよいのですが、会社や店舗のイメージがありまして、なかなかそうもいかないのかなというふうに応じないこともあるかもしれません。そのときに向けた対応が必要かもしれません。
これまでちょっと今建物のほうを伺ってまいりまして、さらに4番のほうに移りたいと思いますけれども、市として景観というものを見た場合、建築物のみを該当させているのかということについて伺いたいと思います。
○議長(中澤俊介)
櫻井都市建設部長。
◎都市建設部長(櫻井敦)
お答えいたします。
景観につきましては、自然、歴史文化、市街地の景観や眺望など、様々な要素で構成されておりますが、これらの良好な景観の形成に支障を及ぼすおそれのある行為といたしまして、景観法及び景観条例において事前協議、届出の対象が定められております。建築物の建築、工作物の建設、開発行為などが対象となっております。
以上でございます。
○議長(中澤俊介)
7番、小川利彦議員。
◆小川利彦
分かりました。
もう少し伺いたいと思いますけれども、建築、建設、開発行為に該当しない場合など、法や条例の定めがない部分の景観については、市はどのように対応していくのか、これについて伺いたいと思います。
○議長(中澤俊介)
櫻井都市建設部長。
◎都市建設部長(櫻井敦)
お答えいたします。
景観の形成につきましては、関連の様々な要素を含んでおり、それぞれ所管する関係部署の対応が必要となる場合がありますことから、庁内の連携を図りながら、良好な景観の誘導に努めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(中澤俊介)
7番、小川利彦議員。
◆小川利彦
分かりました。最も重要な部分になってまいりますが、法の定めがなく、無法地帯化している部分について伺いたいと思います。建築等該当しない部分の景観について、見た目でこれはおかしいだろうというような、そういった景観上おかしいのではないかなというふうな部分があると思うのですけれども、これについて印西市としてはどのように伝えていくのか、指導していくのか、これについてはどのように考えているか、伺いたいと思います。
○議長(中澤俊介)
櫻井都市建設部長。
◎都市建設部長(櫻井敦)
お答えいたします。
景観に関しましては、景観法、景観条例において、良好な景観の形成に向けた基本理念の下、市民、事業者、市のそれぞれの責務がうたわれており、市の取組だけではなく、市民及び事業者の皆様の協力と連携が必要となっております。市といたしましては、市民及び事業者の皆様に、景観について関心を持っていただけるように、引き続き景観計画等の周知に努めるとともに、庁内の連携を図りながら、良好な景観の形成に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(中澤俊介)
7番、小川利彦議員。
◆小川利彦
分かりました。ただいまの答弁でも分かりましたが、市民はもちろん印西市に来られた方々が不快に感じることがないまちとなるように、印西市内全域の市街地も調整区域も目配りをしていただき、オール印西として対応していただきまして、景観がすばらしい環境の印西市となるようにご対応いただきたいと思います。
こうしたことを申し上げまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。