令和3年 第2回定例会(6月定例会)- 6月7日

令和3年 第2回定例会(6月定例会)- 6月7日

◆小川利彦
皆様、改めましてこんにちは。議席番号7番、小川利彦です。令和3年第2回定例会におきまして、印西市議会会議規則第62条に基づき議長に通告し、許可をいただきましたので、一問一答方式にて一般質問を行います。それでは、よろしくお願いいたします。さて、今回の質問は今後の印西市が目指すこと、またSDGsの達成に向けた取組を推進している印西市の将来について伺ってまいりたいと思います。1番、印西市の考える市内の均衡について。印西市内には市街地と市街化調整区域があり、それぞれの地域において諸問題や課題等があるものだと思います。市内の全ての地域を均衡ある地域とするには大変な状況ではあると思いますが、市が取り組んでいるSDGsの17の目標の観点からも均衡という政策について伺いたいと思います。まずは、(1)、均衡ある地域づくりをすることで地域バランスについて伺いたいと思います。

○議長(中澤俊介)
板倉市長。

◎市長(板倉正直)
お答えをいたします。印西市総合計画基本構想の土地利用基本構想では、地域の特性を生かした魅力ある発展を図るために、市域を都市的な土地利用を進める都市環境ゾーンと、自然的な土地利用を進める自然共生ゾーンとに分けまして、それぞれのゾーンでのまちづくりの方向性を定めるとともに、駅圏、地域生活拠点、産業拠点、開発検討拠点を設定し、持続的で機能的な土地利用を推進することとしております。本土地利用基本構想に基づきまして、それぞれの地域の歴史、文化などを踏まえた市域全体の発展を目指すとともに、将来都市像でございます「住みよさ実感都市ずっとこのまちいんざいで」の実現に向け、各種施策を推進してまいりたいと考えております。以上でございます。

○議長(中澤俊介)
小川利彦議員。

◆小川利彦
分かりました。では、もう少し細かく伺うこととしますけれども、5つの政策が基本構想にあり、これは10年後の印西市が目指すものであるとされておりますが、今年度から具体的な事業は何かを伺いたいと思います。

○議長(中澤俊介)
小林企画財政部長。

◎企画財政部長(小林正博)
お答えをいたします。印西市基本構想で定めております5つの政策を実現するため、令和3年度から令和7年度までを計画期間とした第1次基本計画では30の施策を定め、推進することとしておるところでございます。令和3年度の具体的な事業といたしましては、30の施策を実現するため、第1次実施計画に掲げる81の事業を推進していくものでございますが、地域バランスを考慮しました主な事業を申し上げますと、持続可能な市内公共交通ネットワークの形成といたしまして市民の移動ニーズや地域の特性を踏まえ、路線バスとコミュニティバスなどの再編を進め、バス交通の効率化と充実を図り、利便性の高い公共交通ネットワーク目指すものなどがございます。以上でございます。

○議長(中澤俊介)
小川利彦議員。

◆小川利彦
分かりました。総合計画の冊子を読み込みますと、確かに30項目の施策と関連するSDGsの表がありました。そこで伺いますけれども、基本計画にSDGs推進という計画があり、それを達成させる項目として、第1次基本計画で30本の施策で目標達成するとされているが、SDGs仕様に印西市が合わせたのか、または印西市の計画にSDGsを絡めたのかという部分について伺いたいと思います。

○議長(中澤俊介)
小林企画財政部長。

◎企画財政部長(小林正博)
お答えをいたします。SDGsにつきましては、経済、社会、環境の統合的な取組を推進し、持続可能な住みやすい環境を目指すものとなっております。このことにつきましては、本市の将来都市像の実現に向けた取組と重なる部分が多く、施策を推進する上で相乗効果も期待できますことから、印西市総合計画第1次基本計画に掲げます30の施策とSDGsの17のゴールを関連づけまして、一体的に推進することとしたものでございます。以上でございます。

○議長(中澤俊介)
小川利彦議員。

◆小川利彦
ぜひ目標達成のために、全庁を挙げて取り組んでいただけたらなというように思います。続きましては、(2)のほうに移りますが、市内のそれぞれの地域の居住環境ということになります。(2)、居住環境について伺いたいと思います。

○議長(中澤俊介)
櫻井都市建設部長。

◎都市建設部長(櫻井敦)
お答えいたします。印西市都市マスタープランにおける土地利用の方針におきまして、都市環境ゾーン、自然共生ゾーンを記載しており、自然共生ゾーンの方針では農地や樹林地などが調和する居住環境を保全すると位置づけしております。以上でございます。

○議長(中澤俊介)
小川利彦議員。

◆小川利彦
分かりました。さらに伺いますけれども、ただいま答弁の中にもありました、印西市都市マスタープランにおける土地利用の方針の中で都市環境ゾーン、自然共生ゾーンとあります。自然共生ゾーンの方針では、農地や樹林地などが調和する居住環境を保全するとされておりますが、最近市内見渡しますと山林等にソーラーパネルを設置することなどがあり、自然環境への影響が懸念されておりますが、それについては印西市としてはどう考えているか伺いたいと思います。

○議長(中澤俊介)
土屋環境経済部長。

◎環境経済部長(土屋茂巳)
お答えいたします。山林等に一定規模以上の太陽光発電設備を設置する際、市では県条例に基づき、事業者、県及び市で自然環境保全協定を締結しており、事業者に対して自然環境の改編を最小限度にとどめるなどの適切な措置に努めていただいております。以上でございます。

○議長(中澤俊介)
小川利彦議員。

◆小川利彦
分かりました。市内に今現在あちこちにソーラーパネルが設置されつつあります。私にも情報が入りまして、そこは山林の部分ではないのですけれども、大きなソーラーパネルが設置されております。土地の所有者さん、またその土地の関係者さんのそれぞれの事情によりソーラーパネルを設置しているものと思いますけれども、なかなか個人で申請をして設置をされる方はいないのではないかなというように思います。ならば、印西市としてソーラーパネルを設置する業者にはソーラーシェアリング農業を推進してみてはいかがでしょうかということでございます。これにつきましては、令和元年度第3回定例会、9月の議会で増田議員も質問をされております。あれから数年が経過して、社会情勢も変化をしております。自然崩壊対策、そして耕作放棄地対策の観点からも、そしてSDGsの観点からもマッチするものではないかなというように思います。このことについてぜひご検討いただきたいと思います。ちょっと今ソーラーシェアリングの話ししましたけれども、太陽光の下で農作物をつくるということで農林水産省のほうからもいろいろインターネット等で検索しますと出てきます。太陽光で発電をしながら下で農作物を作り、出荷するということで、耕作放棄地がどんどん印西市内も増えておりますので、ぜひその辺もご検討いただけたらなというように考えます。続きまして伺いますけれども、地区別構想から見る市内の生活実態での二極化についてどのように事業を進めていくか、これについて伺いたいと思います。

○議長(中澤俊介)
櫻井都市建設部長。

◎都市建設部長(櫻井敦)
お答えいたします。昨年度策定いたしました印西市都市マスタープランの都市づくりの目標の人、「モノ」をつなげるネットワークの形成におきまして、地域の特色を生かした都市づくりを進め、人と人とが触れ合い、地域の人、「モノ」をつなげるネットワークを整備することで市民が快適に便利な生活を送ることができる都市づくりを推進すると位置づけしております。以上でございます。

○議長(中澤俊介)
小川利彦議員。

◆小川利彦
分かりました。今の答弁、印西市都市マスタープランの56ページの部分を答弁いただいたと思うのですけれども、やはりせっかく作った冊子で計画でございますので、実効性のある事業をしていただきたいということを期待したいと思います。さて、続きまして市内のインフラ整備の状況について伺いたいと思いますけれども、(3)、インフラ整備について伺いたいと思います。

○議長(中澤俊介)
櫻井都市建設部長。

◎都市建設部長(櫻井敦)
お答えいたします。印西市都市マスタープランにおける道路施設に関する方針におきましては、集落地内の道路については身近な生活空間への通過交通の流入を抑制するとともに、見通しの悪い交差点の改善や安全な歩行空間の確保を検討すると位置づけしております。以上でございます。

○議長(中澤俊介)
小川利彦議員。

◆小川利彦
分かりました。さらに伺いますけれども、主要幹線道路、都市幹線道路、国県道に接続する補助幹線道路、市道の計画という部分での事業の進捗状況について伺いたいと思います。

○議長(中澤俊介)
櫻井都市建設部長。

◎都市建設部長(櫻井敦)
お答えいたします。集落地間を連結する補助幹線道路として現在整備を進めております事業の進捗状況について申し上げますと、市道00―009号線につきましては、令和3年度に橋梁工事、令和4年度に交差点改良工事を行い、事業が完了する予定でございます。市道00―107号線につきましては、令和3年度から用地取得を行っていく予定でございます。続きまして、市道00―122号線につきましては用地取得率が約92%となっており、令和3年度は流末排水整備工事及び道路改良工事を行っていく予定でございます。以上でございます。

○議長(中澤俊介)
小川利彦議員。

◆小川利彦
分かりました。今何号線、何号線という答弁ありまして、009号線は米井議員がよく質問されている船尾から武西に抜けていく通りのところかと思います。また、107号線につきましては印西中のほうに向かってコスモス通りのほうに向かっていく通りかと思います。122号線は松崎・吉田のほうの道路かと思いますけれども、ぜひこのように今答弁いただいたように事業を進めていただきたいと思います。補助幹線道路として位置づけられている道路を答弁いただいたと思います。まだまだ補助幹線道路の計画はほかにもあると思います。都市マスタープランの73ページにも計画が書かれております。市民の方々が期待している路線でもありますことから、早期の供用開始を目指していただきたいと思います。さらに伺いますが、印旛沼2期事業が現在行われている地域の市道では年々悪化している状況となっております。今後も市内で印旛沼2期事業が進められている状況になっておりますので、印西市としての対応について伺いたいと思います。

○議長(中澤俊介)
櫻井都市建設部長。

◎都市建設部長(櫻井敦)
お答えいたします。印旛沼2期事業が行われている地域の市道につきましては、工事または工事車両の通行により破損した箇所が生じた場合は、許可条件により相手方が修繕を行うこととなっております。また、破損が確認された箇所では立会いを行い、修繕を行うよう指示しているところでございます。以上でございます。

○議長(中澤俊介)
小川利彦議員。

◆小川利彦
分かりました。この印旛沼2期事業ということで先ほどちょっと質問を先にしてしまったのですけれども、ちょっとご説明させていただきますと、農業用水の送水管の布設工事となっておりまして、米農家には安定した農業用水が容易に確保できるようになることで喜ばしいのですが、米農家ではない方々の市道の利用者、路面の状況が悪化しております。路面のひび割れ、へこみ、路肩崩壊などが確認されており、その数は市内の一部地域で約20か所以上確認をされております。被害者は誰なのか、市道を管理している印西市なのか、市道を利用している市民の方なのか、私は最大の被害者というのは道路を利用する方や市民の方々だと思います。しっかりと事業所と話合いをしていただきまして、問題解決に向けた活動をしていただきたいと思います。続きましては、教育関係となります。印西市在の教育環境は、市内小中学校ではどの学校でも同じ教育が受けられることが前提であると考えますけれども、教育関係について伺ってまいります。(4)、教育環境について伺います。

○議長(中澤俊介)
大木教育長。

◎教育長(大木弘)
お答えいたします。小中学校におきましては、文部科学省で作成をいたしました学習指導要領に基づきまして教育活動を行っておりますので、教育内容等には違いはないと考えております。

○議長(中澤俊介)
小川利彦議員。

◆小川利彦
ただいま教育長からご答弁いただきまして、分かりました。指導要領は同じでも、実際に指導する先生に問題があるというのも漏れ伝わっていることもあります。この部分は様々な問題が生じてしまいますので、質問とはいたしませんけれども、さらに伺ってまいりますが、現状の学校環境とゆとりある学校環境で学習することについての違いについて印西市の考え方を伺いたいと思います。

○議長(中澤俊介)
大木教育長。

◎教育長(大木弘)
お答えいたします。学習で使用する教材備品等につきましては、必要に応じて整備したり、また各学校の要望により必要数をそろえたりしておりますので、学校規模による違いはないと考えております。施設、設備につきましては、トイレや水道の蛇口の数については建設時より適切な数を設置してございますので、特に支障はないものと考えております。以上でございます。

○議長(中澤俊介)
小川利彦議員。

◆小川利彦
分かりました。でも、実際はどうでしょうか。今答弁にありました教材備品は、購入して配備すれば授業に支障はないものと思います。しかし、学校の施設、設備はどうでしょうか。答弁のように支障は本当にないものなのかと考えます。少し生徒数のずれがあるかもしれませんが、ちょっとお話しさせていただきますと、過大規模校とされております小倉台小学校、生徒数1,185名、トイレ数は男女合わせて64か所、水道蛇口は326か所です。原小学校はこの間の土曜日運動会が行われておりましたけれども、生徒数1,062名、トイレ数は男女合わせて67か所です。水道蛇口数は148か所。中学校です。木刈中学校、生徒数745名、トイレ数71か所、蛇口数270か所、西の原中学校、生徒数557、トイレ数59か所、水道蛇口181か所という数字があります。児童生徒は頻繁にトイレ等には行かないかもしれませんけれども、コロナの状況でよく手洗いをしますので、そういった蛇口の数とかもちょっと気になったもので調べさせていただきました。先ほど児童生徒、トイレそんなに回数多くないかもしれませんけれども、やはりトイレの渋滞というのも考えられると思います。スペース的に余裕のある、空間的にゆとりのある学校が充実した教育環境ではないかなというように私は考えます。続きまして、伺いますけれども、印西市の総合計画上の施策である教育環境の整備充実においてはSDGsの1、貧困をなくそう、4、質の高い教育をみんなに、7、エネルギーをみんなに、そしてクリーンに、11、住み続けられるまちづくりをゴールとしておりますが、具体的な取組事業を伺いたいと思います。

○議長(中澤俊介)
髙橋教育部長。

◎教育部長(髙橋清)
お答えいたします。SDGsの観点では、世界には学校に通えない、文字の読み書きができないといった国や地域がある中で、日本は義務教育制度によりまして目標達成に近い水準にあるものと認識しております。本市の教育分野における主な取組事業につきましては、人権教育の充実、学校適正配置、教育施設のバリアフリー化やソーラーパネルの設置等に努めているところでございます。以上でございます。

○議長(中澤俊介)
小川利彦議員。

◆小川利彦
分かりました。私は、特に4の質の高い教育をみんなに、これが未来ある児童生徒への教育ではないかなと個人的には考えております。続きまして、(5)のほうに移らさせていただきます。印西版の地方創生SDGsについて伺いたいと思います。

○議長(中澤俊介)
小林企画財政部長。

◎企画財政部長(小林正博)
お答えをいたします。印西版の地方創生SDGsにつきましては、印西市総合計画第1次基本計画におきましてSDGsの達成に向けた取組の推進といたしまして項目を掲げ、一体的に推進することとしており、総合計画の30の施策とSDGsの17のゴールを関連づけまして、相互の目標達成に向けた取組を進めるものでございます。以上でございます。

○議長(中澤俊介)
小川利彦議員。

◆小川利彦
では、もう少し伺いたいと思いますけれども、SDGsの17の項目をゴール地点という目標を掲げていることについて、認識について……印西市として行っておりますけれども、自治体の責任と役割についての考え方を伺いたいと思います。

○議長(中澤俊介)
小林企画財政部長。

◎企画財政部長(小林正博)
お答えいたします。SDGsにつきましては、2030年までに世界全体で達成すべき目標としまして掲げられているものでございますが、目標の達成には自治体レベルでの取組も必要であると考えてございます。市といたしましては、市民や各種団体などへの啓発を進めるとともに、各種計画などにSDGsの要素を反映し、その達成に向けて取り組んでまいりたいと考えておるところでございます。以上でございます。

○議長(中澤俊介)
小川利彦議員。

◆小川利彦
分かりました。さらに伺ってまいりますけれども、SDGsを認識した業務の進め方について伺いたいと思います。

○議長(中澤俊介)
小林企画財政部長。

◎企画財政部長(小林正博)
お答えをいたします。印西市総合計画第1次基本計画に掲げる施策の実現がSDGsの達成につながっていくものと認識しておりますことから、各施策、各年度の実施計画事業を着実に推進してまいりたいと考えておるところでございます。以上でございます。

○議長(中澤俊介)
小川利彦議員。

◆小川利彦
分かりました。日々の業務の最終地点は、SDGsの17項目に該当するものと思います。先ほども申し上げましたけれども、全庁を挙げて各事業を進めていただきたいと考えます。続く質問は最後の項目となりますが、印西市の今後という部分となります。(6)、今後の方向性について伺いたいと思います。

○議長(中澤俊介)
小林企画財政部長。

◎企画財政部長(小林正博)
お答えをいたします。今後の方向性といたしましては、市民の皆様が住みよさを実感し、将来も住み続けたいと思えるまちづくりを進めていくため、印西市総合計画に掲げます各種施策等を推進してまいりたいと、このように考えておるところでございます。以上でございます。

○議長(中澤俊介)
小川利彦議員。

◆小川利彦
分かりました。人口の自然減は、止めることはできません。しかし、様々な事情があるかもしれませんけれども、地域からの流出は抑えられることができるように思います。選ばれるまち印西であり続けることや、限界集落とさせない施策ということについてできるように考えます。そこで伺いますけれども、衰退していく地域に対する施策を伺いたいと思います。

○議長(中澤俊介)
小林企画財政部長。

◎企画財政部長(小林正博)
お答えをいたします。先ほども答弁申し上げましたように、市民の皆様に住みよさを実感していただき、将来も印西市に住み続けていただくため、それぞれの地域の課題や地域にお住まいの方々が抱える問題などを把握し、地域の実情に対応した施策を推進してまいりたいと考えておるところでございます。以上でございます。

○議長(中澤俊介)
小川利彦議員。

◆小川利彦
今答弁いただきました。いろいろな施策を行うことで流出防止と住み続けたい、ずっとこの印西に住んでいたいということが答弁ありました。ぜひこの地域から一人でも流出していかないような施策を全庁挙げて取り組んでいただきたいと思います。私の質問はこれで終わります。

○議長(中澤俊介)
これで小川利彦議員の個人質問を終わります。