平成29年 第1回定例会(3月定例会)-02月23日

平成29年 第1回定例会(3月定例会)-02月23日

◆小川利彦
皆さん、こんにちは。議席番号3番、会派創進の小川利彦でございます。質問に入る前に、少しだけお話をさせていただきたいと思います。
私ごととなりますが、こうして登壇をさせていただきまして、この場で質問をさせていただける立場となりまして、もう早いもので10カ月という月日という時間が流れました。これまでの10カ月間で、地域の方々や先輩方よりご指導を頂戴していると、見て、聞いて感じること、そして思うことが数多く見受けられます。その中の1つとして申し上げますと、1つの班、1つの課、1つの部だけでは物事が進まないことをお見受けし、横断的な対応が必要と思う次第であります。私の身近にいる市民の方々もそう話しておりますし、ここ最近でもよく耳にすることが多くなりました。会派創進の先輩方の質問でも出ておりましたが、私も横断的な取り組みとなることを願ってやみませんし、印西市民の皆様方の中にもそういった多様化するニーズがある時代となってきたように思えてなりません。会派代表質問、個人の一般質問や答弁で出尽くしている感もありまして、重複している質問もありますが、それらの諸問題を踏まえまして、農業や地域密着型の質問をさせていただきます。
それでは、通告に基づきまして、平成28年第1回定例会でのトリとなります一般質問をさせていただきます。1、印西市と農業等について。印西市内の地目が農地となっている地所において、雑草や雑木が繁茂している状況を目にすることが多くなってまいりました。それぞれの家庭の事情や農地の環境という面で仕方がないのかもしれませんが、これらの状況では病害虫が発生したり、有害鳥獣の隠れ家、すみかになってしまったり、または雑草火災、犯罪といった印西地区消防組合や印西警察とも連携しなければならないような事案が発生するおそれがあると思います。これらの農地の状況は隣接農地の農業に悪影響を及ぼすおそれがあると思われ、また市内の全ての遊休農地がこのような状況とは申しません。農業委員会の役員や事務局の方々のご指導により、きちんと整備、管理されている農地では、雑草の繁茂も見られません。
また、しっかりと管理されている農地では、すばらしい農産物が生産されており、各種組合に加入して安心、安全な農産物が販売されております。市内の農家の方々の諸問題が解決され、元気で笑顔あふれる農業が営まれることにより、健康で長生きができるようになるのではないでしょうか。そうすることで、ご縁があってニュータウンに引っ越しをされた方々も地産地消という安心、安全な食材を入手することが可能になると思います。
印西市は、住みやすいまちナンバーワンとして有名になりました。病害虫や有害鳥獣には住みにくいまちナンバーワンとなることこそが印西市の農業を守ると思います。印西市から見るとすれば、小さくてつまらない問題だと思いますが、市内の農家と農業にとってはとても大事な重要な問題でもあります。これらを踏まえまして、質問を続けさせていただきます。
(1)、遊休農地及び耕作放棄地の対策について市の考え方を伺います。
(2)、農地雑草繁茂(市内の空き地を含む)の対策の状況と印西地区消防組合予防課との連携について市の考え方を伺います。
(3)、農産物品等の移動販売車による販売がされておりますが、これまでの実績と今後の課題について市の考え方を伺います。
(4)、イノシシを含む有害鳥獣等の被害等の対応状況及び狩猟免許について市の考え方について伺います。
(5)、農業地域内の道路、地域の要望書等の取り扱いと舗装修繕や道路改良問題について市の考え方について伺います。
(6)、農業用水事業は土地改良区となりますが、その水源となる印旛沼の水質浄化等について市の考え方について伺います。
(7)、農業問題について板倉市長としての考えを伺います。
平成28年第1回定例会において、トリの一般質問となりまして、質問最終日の静かな午後のひとときであり、お疲れのこととは思いますが、私の質問は簡単な質問でございますので、市長、執行部におかれましても簡単かつ明快な答弁をお願い申し上げまして、最初の質問を終了させていただきます。
○議長(小川義人) 申しおくれましたが、執行部におきまして入れかえがありましたので、ご了承願います。
板倉市長。
〔市長、登壇〕
◎市長(板倉正直) 小川利彦議員の個人質問に対し答弁をいたします。1の(7)については私から、その他については担当部長及び農業委員会事務局長から答弁をいたします。
農業を取り巻く問題としましては、農業後継者の不足や農産物の価格の低迷などに加え、特に昨今では異常気象の発生や野生鳥獣による被害の拡大、また農業生産基盤の老朽化など問題が多様化しております。こうした状況を踏まえまして、市といたしましても生産基盤の整備、担い手の確保及び鳥獣被害対策などによる持続的な農業の発展に向けた取り組みを進めるとともに、地元農産物の地産地消の推進や多面的機能を支える共同活動支援など、農業を通した地域の振興を図ってまいりたいと考えております。
私からは以上でございます。
○議長(小川義人) 五十嵐環境経済部長。
〔環境経済部長、登壇〕
◎環境経済部長(五十嵐理) 1の(1)についてお答えいたします。
耕作放棄地につきましては、米価をはじめとする価格低迷や農業経営者の高齢化、後継者不足などを原因として深刻な問題となっております。市では、それぞれの状況に応じた支援策を検討するための印西市遊休農地再生対策協議会を設立し、国の交付金を活用しながら担い手が実施する再生作業や土壌改良等の取り組みに対して支援を進めているところでございます。
次に、(3)についてお答えいたします。JA西印旛が運営する農産物等移動販売車でございますが、昨年の12月15日から巡回販売をスタートしております。これまでの実績としましては、平日の火曜日から金曜日において市内19カ所で実施し、1日当たりの平均売上額は約3万1,000円と聞いております。また、今後の課題といたしましては、さらに多くの方々にご利用いただくため、要望の多い品目の取り扱いや品数の充実など、しっかりとお客様のニーズを捉えて、引き続き地元農産物等の販売促進を図るため、取り組んでいくとのことでございます。
次に、(4)につきましては、本日の櫻井議員の質問にお答えしたとおりとなりますので、よろしくお願い申し上げます。
次に、(6)についてお答えいたします。印旛沼につきましては、飲料水や農業用水、さらには工業用水として利用され、水産漁場や県民の憩いの場としても親しまれている大切な沼であると認識しておりますが、依然として水質は改善されず、平成26年度の湖沼水質においても全国ワーストワンとなってしまいました。市といたしましては、引き続きとなりますが、千葉県及び流域市町、関係団体等で構成される印旛沼水質保全協議会や印旛沼環境基金などによる広域的な活動を今後も推進し、水質改善に向け、努力してまいりたいと考えております。
○議長(小川義人) 小窪農業委員会事務局長。
〔農業委員会事務局長、登壇〕
◎農業委員会事務局長(小窪徳治) 1の(2)についてお答えいたします。
当市の農地につきましても全国的な傾向で営農者の高齢化、後継者不足により、遊休化されている農地の割合が多く、その大半は雑草等が繁茂している状況です。このような農地に対して、農業委員会では農地法第2条の2による農地の適正管理の責務に従い、毎年2回発行している農業委員会だより及びホームページにより、周辺の土地所有者等に迷惑がかからないよう、除草、耕うん等を実施し、適正な利用と管理を行うよう周知しているところでございます。
また、雑草等の繁茂による周辺農地、住宅等への悪影響、不法投棄及び火災発生の危険性などの相談を毎年数件受けている状況でございます。これに対し、当農業委員会では職員が現地調査を実施し、関係機関とも調整した上で土地所有者に対して文書により雑草の除去等のお願いを実施している状況でございます。
次に、印西地区消防組合予防課との連携でございますが、今後につきましては、情報交換など必要に応じ連携を図ってまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(小川義人) 鈴木都市建設部長。
〔都市建設部長、登壇〕
◎都市建設部長(鈴木俊明) 1の(5)についてお答えいたします。
地域から受けた要望書の取り扱いにつきましては、土木管理課印旛支所及び本埜支所で要望書を受理しております。
なお、軽微な修繕等につきましては、各支所で対応しております。
また、予算措置が必要な修繕等につきましては、土木管理課へも要望書が上がってまいります。舗装の修繕につきましては、職員によるパトロールを土木管理課及び各支所で行っており、道路の穴や亀裂等を発見した場合は、随時対応しております。部分的に舗装の打ちかえ等が必要な箇所につきましては、道路補修工事において土木管理課及び各支所で対応しているところでございます。また、路線的に修繕を行う場合につきましては、次年度以降、予算要求し、対応しているところでございます。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
それでは、一問一答方式にて再質問を行わせていただきますので、よろしくお願いします。
1の(1)、遊休農地及び耕作放棄地の対策について市の考え方を伺いますということで答弁をいただきました。そこで再質問なのですが、担い手が実施する再生作業や土壌改良等の取り組みに対して支援を進めているところでございますとありましたが、支援制度の要件等について教えてください。
○議長(小川義人) 五十嵐環境経済部長。
◎環境経済部長(五十嵐理) お答えいたします。
支援を受けるための主な要件でございますが、荒廃農地調査で区分された耕作放棄地を対象にいたしまして、再生作業に係る経費が10アール当たり10万円以上で、再生後、5年以上耕作することが要件となっております。対象となる事業につきましては、草刈り、抜根、整地などの再生作業や土壌改良などの土づくり及び排水路、暗渠排水などの生産基盤の整備などが対象となっております。
以上です。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
では、その支援制度のこれまでの実績について伺いたいと思います。
○議長(小川義人) 五十嵐環境経済部長。
◎環境経済部長(五十嵐理) お答えいたします。
これまでの実績でございますが、平成19年度から開始をしておりまして、平成26年度までに約12.3ヘクタールの実績がございます。また、農地の再生後の状況といたしましては、毎年状況確認を実施しており、現在も水田や果樹園として営農を継続しております。
以上でございます。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
ただいま条件、支援の実績について伺いましたが、印西市として積極的な広報がこれについて必要であると思いますが、その対応についてどのように考えていますでしょうか。
○議長(小川義人) 五十嵐環境経済部長。
◎環境経済部長(五十嵐理) お答えいたします。
今後につきましても広報、ホームページの活用、それから担い手対象の説明会などの機会を捉えまして、PR活動や窓口相談などを継続するとともに、各関係機関と連携しながら、引き続き制度の推進を図ってまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
(1)は積極的にPRしていただけることをお願いして、次の(2)のほうの農地の雑草繁茂のほうに入ってまいります。再質問となります。
この雑草繁茂、印西市内各地で見受けられます。本当に草がすごく枯れ草状態でございます。今、谷津のほうと限らず、平面の平らなところでも数多くなっています。先ほども申し上げましたが、それぞれのご家庭の状態、状況やその農地の地形とかの問題でどうしてもやらなくなってしまうということがあります。また、きのうの伊藤議員の質問の中にもやっぱり機械が高騰とかいろんな問題が本当に出ております。そんな中で、農地の雑草繁茂している対応については、農業委員会だよりや市のホームページ、個別指導を実施していると先ほど答弁をいただきました。現在の用地、また雑木繁茂している状況の農地が点在しておりまして、隣接農地のほうにも少なからずとしても悪影響を及ぼしていると思いますが、農業委員会としてはこれらの土地についてどのように把握をしているでしょうか。
○議長(小川義人) 小窪農業委員会事務局長。
◎農業委員会事務局長(小窪徳治) お答えいたします。
毎年実施しております印西市全域の農地利用状況調査を農業委員と職員で班編成し、今年度におきましては昨年9月下旬から10月上旬にかけて、延べ8日間、19班で実施いたしました。この調査により、直接農地のある現地を訪れまして、耕作状況や管理状況などを調査し、遊休農地があった場合、その場所や状態かつ周辺への影響などを把握しているところでございます。
以上でございます。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
19班でやっていただいている、確かに農業委員会で地元の農業のエキスパートの皆さんが農業委員になられていますので、状況とか本当にわかっていると思います。その農地の利用の状況調査の結果については、どういうように取り扱われておりますでしょうか。
○議長(小川義人) 小窪農業委員会事務局長。
◎農業委員会事務局長(小窪徳治) お答えいたします。
今年度の調査結果での遊休農地についてでございますが、市域の農地面積約4,819ヘクタールのうち、約496ヘクタールとなっております。したがいまして、市域の農地面積に対し、約10.3%が遊休農地となっている状況でございます。
以上でございます。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
ただいまのご答弁で、市内の農地の約1割が遊休農地であるということがわかりました。今ご答弁いただいたように、遊休農地が多いのは本当に驚きではございますが、今後印西市としてこのような遊休農地に対してどのような対策をとっていくか、再度伺いたいと思います。
○議長(小川義人) 小窪農業委員会事務局長。
◎農業委員会事務局長(小窪徳治) お答えいたします。
利用状況調査により遊休農地と判定した農地につきましては、農地法第32条の規定に基づき、土地所有者に対し、遊休農地の今後の利活用について農地利用意向調査を実施しているところでございます。さらに、農地集積や農地中間管理事業、再生事業支援などにつきましても先ほど環境経済部長から一部答弁をしておりますが、国の方針に従い、農政課等と連携し、農地の有効的な活用の支援を進めているところでございます。また、耕作放棄され、草木等が繁茂した状況の遊休農地に対しましては、1回目の答弁と重複しますが、市のホームページや農業委員会だより、農地利用状況調査など機会あるごとに農地の適正な管理について啓発活動を繰り返し実施したいと考えております。
なお、周辺の良好な耕作地に大きな影響を及ぼす場合については、農業委員会から個別に土地所有者に対し、周辺の耕作地に影響を与えないよう、適正な農地管理をしていただけるよう、根強くお願いしてまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
ただいまの答弁の中にも農業委員会だより、また市のホームページということや農業委員会個別にお宅訪問するということでございます。
この質問の通告した後に、実は私、地元のほうで遊休耕作地となっているお宅にちょっと行ってお話をしてまいりました。そのときのことを話しますと、実はこれ農業委員会だより配ったのはその地元、私でありまして、だからこそわかる、農家をやっていないうち、遊休耕作地のあるうちというのはわかっていて、ちょっと直接行ってみたのですけれども、字が小さいとか、うちは農業をやっていない、農地は持っているけれども、頼んでしまっているからやっていないから農業委員会だよりを読まないというような、役所の人にしてみれば、せっかくつくった印刷物、何で読まないのだと思われてしまいますけれども、実際はそうなのです。だからこそ、担い手がいなかったりするようなおうちだから、遊休農地、耕作放棄地ができてしまうと思いますので、これは周知の方法を本当に紙媒体だけではなく、個別に直接お伺いしてお願いをするというか、こういう状況なのだよということを直接話さないと、やっぱりそういう高齢者の方々わからないと思いますので、その辺はぜひ取り組んでいただけたらと思います。
では、雑草繁茂のほうから(3)のほうに移らさせていただきます。今も本日もこの昼休みのとき、ちょうど外を見たら市役所の敷地内において農協の移動販売車が来て販売をされておりました。今順調に販売がされていると思いますけれども、これまでの実績を踏まえまして、農業者の所得向上につながっているかということは考えておられますでしょうか、ちょっとその辺を伺いたいと思います。お願いします。
○議長(小川義人) 五十嵐環境経済部長。
◎環境経済部長(五十嵐理) お答えいたします。
農産物移動販売車は、地元産農産物の消費拡大を図るため、市内各所を巡回しておりますが、ふだんJAの直売所には来られない方々にも広く知っていただき、ご利用いただいています。農業者の所得の向上につながっているものと考えております。
以上です。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
少なからず直売所組合に農作物を出されている方の所得向上にはつながっていると思いますが、一方で消費者のほう、買う方、買われる方々のニーズというものを役所のほうでは把握をされているのでしょうか。
○議長(小川義人) 五十嵐環境経済部長。
◎環境経済部長(五十嵐理) お答えいたします。
JA西印旛の移動販売事業は、巡回する地区によってニーズもさまざまであると思われます。市のほうで直接把握しているということではございませんが、JAのほうとすれば、移動販売を通しまして直接利用者の声を聞きながら、不足している品目の増量でありますとか、米や野菜など小分けしての販売でありますとか、利用者のニーズに応えていけるよう、対応しているところであるというように聞いております。
以上でございます。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
ニーズ、うちのほうも大家族ばかりではありませんから、本当に小分けにしていただいて、そういう核家族化の方はというようなことをニーズを把握していただいて、委託先でありますJA西印旛のほうにも協力してもらって、お声かけをしていただければなと思っております。
続きまして、この質問で移動販売ですが、今ニュータウン地区を中心に移動販売をされているようでございます。うちのほうでも高齢者が多くなりまして、なかなか買い物に行けない、または車を運転できる方と乗り合いで行かれている。また、うちの会派創進の酢﨑代表の地域では、買い物バスということで地域で取り組んでいるように、買い物に行かれる方々も多くなっております。そこで、さらに販売箇所の追加、変更について農協と協議したことはございますでしょうか、伺います。
○議長(小川義人) 五十嵐環境経済部長。
◎環境経済部長(五十嵐理) お答えいたします。
事業開始時、週4日、19カ所でスタートしているところでございますが、各地区の状況や要望等によりまして、地元農産物の販売促進及び地産地消の推進や消費者ニーズへの対応といった観点から、これまで協議しているということではございませんが、今後追加、変更はあるものと考えております。
以上でございます。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
もしそういった移動販売の要望があるようでしたら、できるだけ高齢者への福祉の観点からもやっていただけたらと思います。何も私の家の前まで来てほしいとか、そういうことを言っているわけではないと思います。例えば本埜であれば、例を挙げてしまいますと支所の駐車場とか、そういった公共施設でも構わないと思いますので、できるだけ田舎のほうのニーズもお応えいただけるようにお願いしたいと思います。
続きまして、(4)のほうのイノシシの問題に入らさせていただきたいと思います。このイノシシの問題、午前中の櫻井議員も取り上げておられました。もう本当にほかにもイノシシの問題は数多く出ていると思いますが、先ほどの答弁で捕獲頭数が1月末で338頭という数字の答弁がございました。印西市内では何頭のイノシシがいるのかと市役所のほうでは試算しているでしょうか、お願いいたします。
○議長(小川義人) 五十嵐環境経済部長。
◎環境経済部長(五十嵐理) お答えいたします。
市では、平成25年8月に環境省自然環境局の統計処理による鳥獣の個体数推定についてを参考に生息数を推定しております。公表されている全国のイノシシの生息数は、平成元年から平成23年度までの捕獲数39万頭に対しまして、中央値で88万頭となっております。この推定法式によりまして市内の生息数を推定いたしますと、平成26年度は捕獲数195頭に対して440頭、平成27年度につきましては、1月末までの捕獲頭数で推定いたしますと915頭となります。
以上でございます。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
試算する計算方式に当てはめて計算するとその数字となると思いますが、本当に1,000頭を超すと思います。約1,000ものイノシシがこの市内の山とかそういったところにいると、やはり農作物を荒らす、イノシシ、おなかすいちゃいますから行くと思うのですけれども、今捕獲しているイノシシについて、大人と子どもの成獣と幼獣の割合について把握されておりますか。
○議長(小川義人) 五十嵐環境経済部長。
◎環境経済部長(五十嵐理) お答えいたします。
成獣につきましては140頭、それから幼獣につきましては198頭となっております。
以上です。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
やはり親がいなければ子は生まれないわけですから、親をどんどんとっていただいて、殺処分していただくことが望ましいのではございますが、なかなかおりにも入らないようなことも聞いておりますので、一生懸命取り組んでいただけたらと思います。
地元の本埜地区の猟友会の方々も私の知り合いの方でございます。本当に一生懸命取り組まれておりますが、なかなか入らない現実もあります。どんどん、どんどん子どもが増えて、どんどん、どんどんそれが親になってしまう現実もございますので、本当に被害が出る前に一刻も早い対応をしていただきたいと思います。
そして、先ほど試算された数字から見まして、平成28年度の予算のほうを見ますと、箱わな15基の追加設置というように、15基ということを聞いておりますが、それで現在対応する数字としては、もともとあった箱と追加15基という数字で妥当な数字である、箱わなの個数であると認識しておりますか。
○議長(小川義人) 五十嵐環境経済部長。
◎環境経済部長(五十嵐理) お答えいたします。
箱わなにつきましては、今年度までに72基保有しております。新年度、15基の予算を計上させていただいております。合わせて87基となりますが、その中で効果的なイノシシの捕獲に努めてまいりたい、このように考えているところでございます。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
合計87基、市内でどこかで捕獲のために設置がされているということで、単純に1基十何頭ずつとれば全頭駆除になるのかなとは思いますけれども、そうもいかないとは思いますので、引き続き一生懸命取り組んでいただきたいと思います。
また、イノシシに関しまして、今度農地にとどまらず、市街地にも出没し、目撃情報ということで聞きかじっております。印西市として、農地ではなく、市街地等の人の多い地域でのイノシシの対策の実績について伺いたいと思います。
○議長(小川義人) 五十嵐環境経済部長。
◎環境経済部長(五十嵐理) お答えいたします。
目撃情報につきましては、平成26年度には印旛日本医大駅圏で1件、印西牧の原駅圏で4件、千葉ニュータウン中央駅圏で1件でございましたが、今年度は今のところまでは目撃情報はないというのが状況でございます。
以上です。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
件数的にはそのように少ないと思いますけれども、実はうわさ話、写真を見たわけでもなく、私本人が見たわけでもないのですけれども、やっぱりニュータウンのほうで目撃されたといううわさを聞いておりますので、そのようなことを考えますと、本当にニュータウン地域、本埜で言ってしまえば滝野とか牧の原駅圏のほうにも出没する可能性もございます。そういったことから、今月も印西市ではございませんが、イノシシに男性がかみ殺されたという報道がありました。この印西市でもイノシシが農地、市街地、市道に出没していることから、人的被害が出たときの対応について伺いたいと思います。
○議長(小川義人) 五十嵐環境経済部長。
◎環境経済部長(五十嵐理) お答えいたします。
市の有害鳥獣被害防止対策協議会では、イノシシ出没時の対応を定めております。イノシシが市民に危害を及ぼすおそれがある場合は、市、印西警察署、印西消防署、千葉県、印西猟友会等の関係機関が協力しまして、被害防止に努めるため対応することとなっております。
以上でございます。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
それぞれの担当されているところが一生懸命取り組んでいらっしゃいます。猟友会の方々も本当に一生懸命取り組んでおられますが、やはりイノシシが出るのは農地だけに限らず、いろんなところにも出ております。農作業をされている高齢者の方、通学路を通学している中学生がかまれたときは、本当に大変なことが起こると思います。犬にかまれたとか、猫にひっかかれたとか、そういったレベルではないほどの被害が出ると思いますので、それについても本当に何とか考えていただきたいと思います。中学生の通学の保険もありますけれども、それだけではどうにもならないこともあると思いますので、今後もしも人的被害が出たらということを想定されることをよく協議をしていただけたらと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
続きまして、5番の農業地域内の道路の問題に入ってまいります。去る2月18日、会派代表質問の北総志政会の藤代議員も質問されておりましたことですが、地域によりましては、インフラ整備が最重要課題であることとご理解をいただいていると思います。このことから、土木管理課、そして各支所の職員が道路パトロールを実施されているとの答弁がありましたが、具体的なピンポイントでの場所や路線名は申し上げられませんが、東日本大震災により市道がゆがんでいる場所が数多く見受けられます。間もなく5年という時間経過がありますが、地域の市民の方々はご不便を感じていることも現実としてありますし、またよく聞くことでもございます。地域の代表者からの要望書が提出されなければ、印西市として何も手を出さないのでしょうかということを踏まえまして再質問をさせていただきたいと思います。道路パトロールの頻度と実績についてお願いいたします。
○議長(小川義人) 鈴木都市建設部長。
◎都市建設部長(鈴木俊明) お答えいたします。
道路パトロールの頻度といたしましては、職員による道路パトロールを月曜日から金曜日の週5日間、業者によります道路パトロールを1週間に1日、それぞれ実施しているところでございます。平成26年度の補修の実績といたしまして、職員による道路パトロールにより、1,258カ所につきまして路面等の破損を発見し、随時穴埋め等、修繕を実施しております。また、業者委託によりまして244カ所につきまして、舗装やのり面等の修繕を実施したところでございます。
以上です。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
ただいまの確かに答弁いただいているとおり、うちのほうはそこら、ここら穴埋め補修はされている状況もあります。本当にありがたいことではございますが、やはり交通量の多目な、多いと思われるような市道のみの道路パトロールなのでしょうかということを質問させていただきたいと思います。いわゆる幹の部分だけではなく、枝、小枝は市道ではないですね。枝の部分ぐらいまでは市道のところがございますが、その辺のところは見ていらっしゃるのでしょうか。
○議長(小川義人) 鈴木都市建設部長。
◎都市建設部長(鈴木俊明) お答えいたします。
道路パトロールにつきましては、市内全域の市道を対象としておりますが、幹線市道、生活道路等、市民の生活に直結する路線を重点的に実施しているところでございます。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
幹線市道、生活道路等の市民の生活に直結する路線ということで今ご答弁をいただきました。田舎のほうは両方兼ねています。その辺もよく考えていただいて、全域を見るように、極力見ていただきたいと思います。本当に穴埋めだけではないです。震災から5年たって、ゆがんだ道路、市内各地にあります。そういったところもちょっと見ていただいて、何かあってからでは、またタイヤが切れたとか、議会の初日に報告があったりすることもありますので、その辺もよく見ていただけたらなと思います。各支所の職員は本当によく見ていただいていると思いますが、もっとよく、1人とか2人ではなく、いろんな目の数で見ていただけたらと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
続きまして、その道路ではございますが、機械も大型化して、農家の方が割ってしまったのかもしれませんけれども、よく田舎のほうで言われますのが、30年、何にも変わっていないよということを言われます。本当にこれ本埜地区の話ししてしまいますけれども、昔本埜のほうではコンクリートを自分たちで職員が道路をつくっていた時代がありまして、地域の方々も出てやっていたのですけれども、その数十年前にコンクリートで舗装されているような道路、今現在は割れている道路が市道認定されております。その市道を見まして、市としてはどのようにお考えでしょうか、見ていらっしゃるのでしょうか。
○議長(小川義人) 鈴木都市建設部長。
◎都市建設部長(鈴木俊明) お答えいたします。
路面状態が悪い道路があることは認識しているところでございます。修繕につきましては、危険性などを考慮しまして、順次舗装の打ちかえ等を行いまして解消に努めてまいりたいと考えております。
以上です。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
やはり先ほど言った枝の部分となる道路だと思います。少ないですけれども、子どもたちもいます。たくさんの高齢者が歩いています。やはりけがとかならないように、誰が管理している道路だというようなことも聞き受けますので、その辺も踏まえて見ていただけたらと思います。
続きまして、(6)の農業用水のほうに入ってまいります。農業用水となりますが、部長答弁の中で印旛沼につきまして、飲料水、農業用水、さらには工業用水として利用され、水産漁場や県民の憩いの場としても親しまれているという答弁の中の農業用水という点で再質問をさせていただきます。ここに先ほど議長から許可をいただきまして、ちょっと持ってきたチラシ、印刷物がございます。これは国営の印旛沼二期工事に伴う印刷物でございます。農林水産省関係等農政局のほうで印刷したものではございますが、この中に国営印旛沼二期工事というのは、印西市からも補助金を支出されている国営の二期事業の内容と思います。簡単に紹介しますと、国営印旛沼二期事業とは、農業排水を印旛沼に戻さないということでございます。印旛沼より取水した農業用水を農地にて利用して、農業排水を印旛沼に戻さずに再利用するという循環型農業が印旛沼周辺地域で行われる予定でございます。私たちのような農家でもあり、生産者も農業の水に対する意識改革をしていく必要がある時期が来るとは思います。私自身もそう感じております。この国営印旛沼二期事業の環境に配慮した農業運営をすることが大事と思いますが、市長、市長に質問をさせていただきたいと思いますが、印旛沼の水質浄化へ向けての市長の思いを改めてご答弁をお願いいたします。
○議長(小川義人) 板倉市長。
◎市長(板倉正直) お答えいたします。
印旛沼は、飲料水、農業用水、工業用水として利用されておりまして、さらには水産漁場や人々の憩いの場として私たちに恵みを与えてくれている大切な沼でございます。この大切な印旛沼が全国湖沼の水質で4年連続ワーストワンとなってしまっていることは、沼の面積の約半分を占める印西市としましては、非常に残念でなりません。印旛沼の水質浄化には、これまで各種協議会においても啓発活動に努めてきたところでございますけれども、本当にきれいにするにはこれまでの活動も大切でございますけれども、さらに国を動かして大きな財源をもって、真剣に取り組んでいかなければならないと、このように考えております。いずれにいたしましても、私はこの印旛沼が水がきれいで、誰からも愛される湖沼として後世に引き継がれていくことがこの印西市の将来を豊かにすることであると、このように考えておりますので、今後も全力で取り組んでまいりたいと思います。皆さんとともどもに印旛沼をきれいにするために頑張っていきたいと思います。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
ただいまの市長の本当に思いを聞かせていただきました。印西市長の本当に意気込みを感じたところではございますが、市長、もう一つ質問させていただきたいのですが、この印旛沼をきれいにするのもそうです。先ほど言ったイノシシの問題もそうです。雑草の繁茂の問題でもそうなのですが、自治体は横断的な行政運営が求められていると私は先ほども申しました。間もなく4月より新体制となると思います。「チーム印西」という言葉は印西警察署で使われておりますので、「オール印西」という言葉で事務分掌の見直しも含めましてご検討はいただけないでしょうか。
○議長(小川義人) 板倉市長。
◎市長(板倉正直) 組織の見直しは、効率のいい、みんなでやはり力が本当に出し合えるような、そういった組織にこれはもう努めてまいりたいと、こんなように考えております。
○議長(小川義人) 3番、小川利彦議員。
◆小川利彦
今後ろからも言われまして、ちょっといろいろあったのですけれども、農業に関してもなのです。横断的に考えていただけたらと思うことを発言させていただきましたので、ご理解をいただきたいと思います。
以上で私の一般質問を終わらさせていただきます。ありがとうございました。